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エッセイってなんだろう、と考える。なんだかすごい本を書く作家の多くは、小説の傍(かたわ…
プラムって、なんでおいしい。 プラムって、恋する白い天使のほっぺたみたいにピンクが混じ…
「たまげみ・スパベティー。たまめぎ。すぱできぃ。たまげみ…たまぎみ…?たまねぎ・スパゲテ…
甘酸っぱくツンと香り、にんにくの香ばしさが鼻に抜ける、それはトマトソース。その下には、…
胃の中で小さくて丸い、水の塊がひとつ、熱々と回っていた。今までのことは何ひとつ覚えてい…
わたしは今、魚のことを考えようとしている。焼き魚だ。たとえば、あじ。ほっけ。さんまに、…
たまにある、幸せになれる香り、たまにある。軽々しい「いいにおい」とはちょっと違う、鼻がいつもより深く感じ取って、体が喜ぶ香り。お腹が空いているときの「いいにおい」とも違って、科学的なものでもない。アロマや香水もいいけれど、もっと自然の香りだ。 例えば、よもぎ。例えば、桃。例えば、グレープフルーツ!私はピンク色のグレープフルーツが大好きだ。 時には、はっさく。時には、白いジャスミンの花。ライラック。それにヒヤシンスも。あとは、刈ったばかりの草から出る汁のにおい。ちょっと違
ひとりで、たとえば白ワインなんかをなみなみにそそぐ。甘いクラッカーを数枚、重ねたティッ…
目の前には、1ℓの水がはいったペットボトル。コップにそそぎ、ごくごく、と空気といっしょ…