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いいことだけじゃない「主権在民」

現時点で、直接的な健康被害がない人たちからしてみたら、ワクチンによる有害事象とか、ワクチン後遺症なんて問題は、完全に他人事かもしれません。それはそれで結構なことです。いつどうなるか分かりませんが、現時点ではそれで十分なのではないでしょうか。

一方で、既にそういう問題に悩まされている方々もいます。いろいろと大変な思いをされていると思います。

そうした被害者の方々に対して、「あなたは悪くない」という言い方、それもそれで結構です。可哀そうな方たちですし、騙されてしまったわけですから、当然、騙した人間を責めて然るべきです。

しかし、敢えてここで厳しいことを言わせていただければ、それでも騙された人にまったく責任がないとはいえません

今の世の中、常に騙す人と騙される人がいて、仮に騙す側だけが100%悪くて、騙される側に責任がないのならば、大勢が騙されて、とんでもない政治・社会になっている責任について、常に騙す側だけが悪いということになります。

騙されている大衆には責任がない????

ちょっと待ってください。その無責任な思考大衆の一方的な被害者意識こそが、常に今の社会の土台にあり、さまざまな問題を引き起こしているともいえます。今、私たちは、自分たちが住む社会に対して、あまりにも真剣味が足りません

日本は、実情がどうであれ、建前上「主権在民」の民主主義の国です。

主権が国民にあること。日本国憲法は前文で宣言している。国民主権

weblio辞書
「主権在民」より引用

主権が私たち国民にあるのであれば、誰よりも私たち自身がしっかりしなければいけないのは、自明の理です。

権利には責任が伴います。今の政治・社会に対して、大衆の側に責任がないなんてことは、絶対にありえません

ワクチン被害の話は、それ単体の問題として捉えるべきではありません。生き方の問題であり、社会システム全体に対する向き合い方への問題でもあります。

どういう人々を政治家として認めてきたのか?
どういう人々がメディアで情報発信をしているのか?
どういう人々が「お金」のシステムを動かしているのか?

「政治も、メディアも、お金の仕組みも、誰かがやってくれている。そういう人たちに任せておけばいい

今まで、ほとんどの人たちが、そんな感じだったのではないでしょうか。そして、多くの人々が、そうした問題と真剣に向き合うことがないまま、ここまできてしまったのです。

仮に、ここで「騙した方が悪い」と全責任を押し付けていたら、問題の本質を見失いますワクチンの問題なんて、氷山の一角でしかありません。

世界に蔓延るあらゆる問題に対して、私たち自身が、自らの問題と捉えていないことが、もっとも重大な問題であるという点に気づかなければなりません。被害に遭われている方たちには、酷かもしれませんが、どうか騙した人たちを一方的に責めるのではなく、今の社会において、自分たち自身の無関心が、大いに問題だったということに気付いてほしいと願って止みません。

そして、そうした問題意識に立って、私たち自身が社会を変えていく、社会を作っていくための行動を起こしていく必要があります。

安全保障の問題、物価高の問題、外国人による買い占めの問題、エネルギーの問題、賃金の問題、言論統制の問題、食料の問題、公衆衛生の問題、情報セキュリティーの問題・・・

これら全部、今、私たちが直面している問題です。そして、それらは日を追うごとに深刻さを増してきています。文字通り、待ったなしの状態に近づいてきているのです。

それらひとつひとつについて「政府のせいだ!」、「騙した連中のせいだ!」とやっていても埒があきません。残念ながら、そんなことをやったところで、社会がよくなるはずもないです。

大事なことは、私たちひとりひとりが、責任感をもって勉強することです。騙されないように賢くなることです。「主権在民」というのであれば、主権者たる私たち自身が、責任感をもって生きていかなければなりません。問題が起こったときに、それを他人のせいにしているようでは、ダメなのです。

厳しいです。

厳しいですけど、主権(権利)があるということは、常にそれには責任が伴っているということを認識しなければなりません。そうした責任感をもったうえで、社会と向き合っていく必要があります。

主権在民」というのは、何もいいことだけではありません。ちょっと厳しいです。でも、大事なことをお殿様に決めてもらうよりは、そっちの方がいいんじゃないですかね?

うん・・・だから、せっかくなので、頑張ってみましょう


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