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【青森ひとり旅】2日目:太宰治ゆかりの地①

千畳敷駅を発ち、キハ40系に揺られながら五所川原駅へ。
津軽鉄道線に乗り換え、津軽五所川原駅から金木(かなぎ)駅へ向かいます。

なぜ五能線よりもさらにローカルな路線・津軽鉄道線へと乗り換えてまで金木へ行くのか。

答えは簡単。
本タイトルにもあるように太宰治出生の地だからです。

太宰治 (1909―1948)
本名・津島修治
青森県 北津軽郡 金木村に新興地主で裕福な家の六男として生まれる。
父母の愛を受けられず、もっぱら叔母や子守りに育てられた。
度々自殺未遂を起こしており、1948年には愛人と共に入水、死去。
遺体が発見された6月19日は、死の直前に書いた短編集「桜桃」にちなみ桜桃忌と呼ばれる。なおこの日は太宰の誕生日でもある。
【代表作】
ロマネスク(1934)、富嶽百景(1939)、走れメロス(1940)、津軽(1944)、ヴィヨンの妻(1947)、斜陽(1947)
遺作は未完のグッド・バイ。

電車と同様に文学に関してそこまで知見があるとは言えませんが、元々私は本読みですし、青森まで来たのなら行ってみたいなと単純に思ったのです。
(それと、我が妹が文豪・文学史ガチオタクであり、それに影響されたのも一因です。最推し作家は太宰治と中原中也だそう。うーん、彼女には敵わん。)

太宰治の作品は多数ありますが、「富嶽百景」やそれこそ「津軽」が好きで。
両著書とも太宰の自叙伝的小説なのですが、特に旅のお供にしていた「津軽」に関しては、著者とその友人らが本当に呑んで食べてばかりいて、そこから伝わる人間味やそれを書き表す文体そのものが好ましいというか…。

閑話休題。
めちゃめちゃ早口で話してそうな文章になってしまった。

目的地まではのんびり40分ほど。
りんご畑や防雪林を抜けながらの走行です。

電車の名前は「走れメロス号」。
車内には文豪にあやかって本を並べてあったり、限定グッズの販売を行う乗務員さんがいらっしゃったり。
また、丁度9月頃からは秋のイベントとして車内2ヶ所に鈴虫ハウスが設けられ、りんりんと鳴く声と共に電車旅をすることができます。

そんなこんなで12時前に金木駅へ到着。
昨年で太宰治生誕110周年だそう。
彼が書く作品の文体が鮮やかすぎて、正直そんな風には思えません。

ここからは「太宰治疎開の家」と生家「斜陽館」を訪れることとなります。
このまま続けると長くなるので、また次回へ続く。

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