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小中学生時代を懐かしむ読書遍歴

まえがき

先日、TVで劇場版「若おかみは小学生!」が放映されていた。
もうとんでもなく懐かしい。それこそ小学生の時に図書館で借りてさんざん読んでいた児童書が原作だ。劇場で公開されたとき(2018年)に観に行っていたが、気になって地上波でも観てしまった。

若おかみは小学生!」は、両親を交通事故で亡くした小学生の関織子、”おっこ”が、祖母の営む旅館に預けられるところから始まる。そこで出会うユーレイたちやお客様との触れ合いを通じて成長していく物語だ。

原作全20巻で構成されている本作は、劇場版ではコンパクトにまとめられているが、原作にとても忠実なままに、おっこの喪失と再生を軸としたストーリーへと昇華している。これがめちゃくちゃ泣けるのだ。初めて観たときには気づけば泣いていたし、エンドロールではもう嗚咽を漏らしながら主題歌を噛みしめていた。
各種賞を受賞しているのも頷ける作品で、劇場放映時にはひっそりとしか話題にならなかったものの、TV放映時にはTwitterでずいぶんと盛り上がっていたのを見かけた。興味のある方はぜひ観てほしい(ちなみに多くのコラボ小説や短編アニメ版もある)。

”若おか”が好きすぎて、前置きが長くなってしまった。本題はここから

TV放映時にはトレンド入りするほどの盛り上がりを見せたTwitterでは、原作既読組が私と同じように懐かしさに悶えていた。
それと同時に「”若おか”読んでたらこれも読んでたよね…」というツイートもちらほら見かけた。ツイートを見れば「読書の趣味同じじゃないか…」と、もう私の中では共感の嵐。

そこで、これを機会に自分の小中学生時代の読書遍歴を簡単に整理してみることにした。
お気に入りの作品は相当数あるので、児童文学作品にフォーカスし、小中学生時代でそれぞれいくつかの作品を紹介していこうと思う。

このnoteをご覧の方も、自身の遍歴と照らし合わせてみてほしい。作品タイトルには作品関連のリンクも貼ってあるので、HPを覗いてみるのも一興。
そしてよかったらコメント(リアルの友人ならLINEや各種DMでも)に「この作品のここが好き」「これも読んでた」と書いていってもらえると、なお嬉しい。

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小学生時代

黒魔女さんが通る!!/石崎洋司

ひょんなことから黒魔女修行をすることとなった、黒鳥千代子こと”チョコ”。
魔界からやってきた魔女のギューピッドや桃花・ブロッサム、クラスメイトとの日々が描かれる。
現在でも作品は継続中で、アニメ化もされている。

青い鳥文庫を読み倒していた小学生なら一度は聞いたことのある作品だろう。”若おか”と並んで知名度が高い気がする。ゴスロリも流行ってたな…
”若おか”×”黒魔女さん”コラボの「恋のギューピッド大作戦」も面白かった。

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マジック・ツリーハウス /メアリー・ホープ・オズボーン

読書好きの兄ジャックと空想好きの妹アニーが、魔法のツリーハウスをつかって時空を旅する、アメリカの児童文学作品。
日本語訳版では47巻まで出版され、アニメ映画化もされている。

合言葉は「ここへ行きたい!」
30巻「ロンドンのゴースト」あたりまでは読んでいて、魔法を賢明に使えることの証明をするシリーズと、幸せの4つの秘密を探すシリーズをかなり読み込んでいた。
かつて作品の企画の抽選に当選して、オリジナルすごろくを貰ったのはいい思い出。

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天才推理 IQ探偵シリーズ IQ探偵ムー/深沢美潮

転校生の美少女・茜崎夢羽が、杉下元ら同級生とともに日常の謎を解明していく。
同シリーズにはIQ探偵タクトも含まれる。

タクトよりもムー派だった。
夢羽の亡き祖父が残した暗号を解き明かす、13巻「春の暗号」が大のお気に入りで、未だに実家の本棚に並んでいるはず。
夢羽の持っていたシステム手帳みたいなものに憧れて、手帳を自作した記憶もある。

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サーティーナイン・クルーズ/リック・ライオダン ほか

数百年にわたって世界の歴史を陰から繰ってきたケイヒル一族の当主、グレース・ケイヒルが、「世界中に隠されたサーティーナイン・クルーズ(39の手がかり)を探し出した者は、世界を支配できるほどの力を手に入れるだろう」という謎の遺言を残して死んだ。
彼女の孫にあたる孤児のエイミーとダンは、祖母の遺言を信じ、39の手がかりを探すために命を脅かすほどのレースに参加することとなる。
アメリカの児童書で、三部作・全25巻。

39の手がかりのために世界をまたにかける姉弟の姿にワクワクしっぱなしだった。
登場人物は死んでいくし、ガンガン不法侵入や盗みをしちゃう、少しだけヘビーなジュブナイル。
なお各巻の中には実際に解くことができる暗号が多数ちりばめられていて、それらを解いて応募すると総額10万円の賞金コンテストに参加することができた。

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中学生時代

ハリー・ポッター シリーズ/J・K・ローリング

言わずと知れたイギリスのファンタジー小説。魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、ハリーの両親を殺害したヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた作品。
全7巻+後日談1巻。

映画はスピンオフ作品「ファンタスティック・ビースト シリーズ」以外はほぼ観たことがないが、単行本では600ページを超えることもしばしばあるほどの物語の重厚感・作り込みに惚れ、中学在学中には何周も読んだ。
ここ数年は年に1回くらいの頻度で読み返していて、そのたびに「ウッ…ドビー…」「ウッ…スネイプ…」となる。多くは語るまい。

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No.6/あさのあつこ

理想都市「No.6」に住む少年・紫苑は「矯正施設」から抜け出してきた少年・ネズミと出会い、後にふたりは理想都市の裏側にある現実や本質、秘密に迫る。近未来SF、ディストピア小説。
全9巻+外伝。

絶望的な世界の中で生きる紫苑とネズミの関係性が繊細に描かれていて読み応えがある。おそらくこの作品のせい(おかげ)で抜け出せない沼にハマってしまった人は多いのではないかと思う。
アニメ化・コミック化もされており、特にコミックはおすすめ。構成も美麗な絵も素敵。

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都会(まち)のトム&ソーヤ/はやみねかおる

ごくごく平凡(?)な中学生・内藤内人とそのクラスメイトで大財閥の息子・竜王創也が、都会を舞台に究極のゲームをつくる冒険譚。
既刊16作19巻+外伝1巻。

絶対的な信頼のもとに毎度のこと内人を振り回す創也、ピンチを切り抜けようとする内人をはじめとした登場人物がとても魅力的で、今でも新刊を心待ちにしている作品。
読み始めて約10年が経ってしまった。時の流れは恐ろしい。
先日発売された外伝(16.5巻)には相当に驚かされた。はやみね先生あるあるだけれど、「まさかそのキャラクターがゲスト出演するとは…」となったので、しばらくトムソから離れていた方も是非読んでみてほしい。外伝からでも全然読めます。

ちなみに私、はやみね先生の「怪盗クイーン」「夢水清志郎」シリーズは未読です。絶対にもったいないことをしているので、そのうち読みます…

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あとがき

懐かしき読書遍歴、いかがでしたでしょうか。想定より長くなってしまった…
我ながら自己満足の域を出ない話だけれど、本の世界に埋もれていた日々のあれこれ思い出して楽しかったし、また読み返してようという気になったので問題なし。
よかったら皆さんの読書遍歴も教えてくださいね。

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