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もう梅酒が出来上がる季節か

 私は、血統書付きの酒飲みだ。
 父のおともは4Lのペットボトル焼酎だったし、父方の祖父はかつて普通に日本酒をビールジョッキで飲んでいた。ちなみに、祖母も当然のようにビールを飲む。
 しかし、母が全くの下戸で、一滴も飲めない体質。お菓子のラミーを一口食べただけで顔を真っ赤にして酔っ払う。私は遺伝子ガチャで、「酒飲み全振り」を当てたようだ。

 そんな母だが、毎年の梅仕事として梅酒を漬けている。本人は全く飲めないので味見もできないし、毎年目分量なので、二度と同じ味に出会えない。我が家ではボジョレー梅酒と呼んでいる。

 今日は、今年のボジョレー梅酒の試飲日。今年は洋酒で漬けるレシピを覚えたらしく、ブランデーとダークラムの二種類。
 ブランデーは全体のバランスが良く、梅の甘酸っぱさが際立つ、去年を上回る出来。
 ダークラムはまろやかで、お酒の甘さが全面的に目立つ、ブランデーと甲乙つけがたい出来。

 本人の長所・短所と仕事の適正が必ずしも一致しないことの難しさを思いつつ、ボジョレー梅酒を片手に少しずつ長くなって来た夜を楽しむことにする。

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