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エッセイ | 湯船に浸かって時間を溶かす

お風呂が好きな私は長風呂をしてしまう。1人で住んでいるため長風呂をしても困る人がいないため、ついつい長くなる。

お風呂に入っている時は音楽を聴いたり、漫画を読んだり、小説を読んだり、ネット記事を読んだり、動画を見たりと様々なことをしている。
お風呂から出てソファに座りながらや、ベッドに寝ころびながらでもできることだが、なぜか入浴中に行ってしまうのだ。

暖かいお湯に全身が浸かっている状況が好きなのか、汗をかきながら過ごす時間が好きなのか判断がつかないが、そのどちらもが長風呂となる原因だとは思っている。

うちの風呂には追い焚き機能が無いため、時間が経てばお湯はぬるま湯へと変わっていく。そのタイミングでお風呂から上がろうと思うことになるのだ。正直なところ追い焚き機能があったらお風呂から出られないかもしれない。

今日も長風呂をしてしまった。
20時にお風呂へ入り、浴室から出てきたのは22時だった。2時間ずっと浴槽に浸かっていたわけではないが、1時間半以上は浸かっていた。漫画を読み始めたりすると時間の経過に鈍感になるのだ。

2時間ともなると映画を1本見ることもできそうな時間だ。私は映画をじっと見ているのが苦手なためあまり見てきていないのだが、湯船に浸かりながら映画を見れば苦にならないかもしれない。

時間の使い方は様々だが、お風呂に入りながら何かをできるのは良いことだと思う。子供の頃なんかは湯船に浸かっているのが嫌で嫌で仕方なかったのに、スマホが生活の一部になってからは考え方が180度変わってしまった。

入浴の時間と一緒にゲームをしたり、毎週追っているドラマを見たりできる。時間を無駄にしていない感じがして良い。

ただ、気を付けなければいけないのが入浴には体力を使うということだ。長風呂をしてしまうと思っていたよりも疲れることがあるし、湯冷めしてしまえば次の日から体調を崩すことになる。その辺りの見極めができなければ、お風呂から上がって以降の時間を大幅に失うことになる。

私は何年ものあいだ長風呂をしているが、見極められないこともしばしばあった。最近も湯冷めして風邪をひいていた。
あまり時間を失わないように、入浴とは良い間柄を築きたい。

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