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【書籍紹介】「Excelに無理をさせない」とは? 案件管理をExcelで効率化しよう

商品の受注があるとして、商品名を登録する、見積書を作る、請求書を作る、納品書を作る etc. 案件の管理には多くのことをこなさないといけません。案件管理のためのシステムを用意するにしても、一から用意するには時間もお金もかかります。そこでExcelを使ってしまうのはどうでしょうか?

Excelは「表計算アプリ」と言われるだけあり、本来は計算するためのアプリです。ですが、一覧表を管理するテーブル機能を利用すれば、案件管理などのシステムも手軽に作れます。

といった感じの内容の新刊書籍『Excelで“時短”システム構築術――案件管理の効率化を簡単に実現しよう!』を担当しました。8月23日発売です。

目次は以下のとおり。

目次1
目次2

どんな本?

テーブルをベースに機能をもりもり搭載する!

テーブル機能を使って作った一覧表たちをベースに、書式設定やら関数やらVBAやら、あらゆる機能を駆使して自動化を図ります。最終的には下記のような表ができます。「見積前」などの黒い四角はボタンです。クリックしていろいろな機能を呼び出せます。

こうした表ができる

表内の「見積日」などの列のセルにもギミックが仕組まれています。クリックすると別シートの表に移動して、さまざまなデータを入力できる……という仕組みです。

セルをクリックすると別シートへ移動

「システムを使った結果時短できる」だけでなく、「システムを作ること自体も時短する」こともこの本では目指しています。著者曰く、作成目標時間は8時間。リソース総動員なら1営業日でできてしまいます。

「学習」と「操作」を交互に繰り返して理解!

機能をいろいろと使うので、少しややこしいかもしれません。しかし解説には「学習」と「操作」の二つのセクションがあります。要は座学と実践。各機能をどういった使い方をするのか「学習」で学び、それが具体的にどのようにシステムに落とし込まれるのかを「操作」で試せます。

学習パートがあり
操作パートがある

以下余談

発端は「スピル」

この書籍の企画の発端はスピル機能でした。Excelもアップデートでちょいちょい新しい機能が追加されている。であれば、新しい機能を便利に使える書籍があってもよいのでは? たとえば「スピル」はどうやって使えばよいのだろう……。といったことを考えていたころ、スピルについてTwitterで情報を発信していた佐藤さんを見つけ、お声がけしたところから本書の企画はスタートしました。なので、はじまりは実は結構前(時間がかかってしまい佐藤さんすみません……!)。といったわけで、本書ではスピルについても扱っています。

スピルも出てくる

OFFSET関数が気になるように

個人的に読んでいて面白かったのはOFFSET関数。「あるセルを基準にして、特定のセルやセル範囲を指定する」という関数です。なかなかややこしいですが、範囲内の行数を求められるROWS関数を組み合わせて、「テーブルのすぐ下の行を指定してデータを追加する」なんてことをできます。これは結構便利そうでは? さまざまな機能が登場するので、直接案件管理とかしないしなーという人(私だってそうです)も面白いアイデアに出会えるのではないでしょうか。

OFFSET関数

「Excelに無理をさせない」

佐藤さんとのやり取りの中で特に印象に残ったのは「Excelに無理をさせない」という言葉です。たしか推敲の過程で書籍からはカットされてしまいましたが……多くの機能を使いつつも適材適所を心がけることはExcelに無理をさせないということであり、翻ってExcelを使う私たちにとっても便利さにつながるはずです。そういえば、佐藤さんは『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい』の面白さを見出して紹介してくださったかたでもあります。あの本も、Wordにも使い手にもやさしくなるための方法を解説していたと言えるのかも……?

Excelにも私たちにもやさしい使い方とはなんなのか? 本書を読みながら是非考えていただければ……! ご購入・ご予約はこちらから↓


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