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本を書いています。

Vol.16 広告屋が初めて自著の広告を出してみたら思いのほか勉強になった話。

拙著『「面白い!」のつくり方』の発売日(6/29です)が、いよいよ近づいてきました。このタイミングになってくると、そろそろプロモーションについても考え始めないといけません。まったく知名度のない素人が書いた本なので、何とか工夫しなければ広まらないのは当然です。とはいえ苦労して書いた初めての本ですから、もちろん一冊でも多く売れてほしいなと願っています。

通常、本のプロモーションとしてよく聞くのは、著名人やインフルエンサーへの献本や、書店への営業活動、対談イベントなどですが、その他にも最近では、著者自身によるSNSでの発信ということも、よくやられているようです。発売前からお金をかけずに情報発信できますし、ECへの誘導も効果が期待できると思います。

そこで私も最近、Twitterでの投稿を意識的に増やすようにしたりしています。Twitterに関しては、2009年頃に始めたのでかれこれ10年近くになりますが、何となく離れていた時期もあり、現在のフォロワー数は1,000人ちょっと。それほど多くも少なくもないフォロワー数かと思いますが、アクティブユーザーの数を想像するに、何かを宣伝するとなると、それほど思ったようには広がらない数だと思います。

で、何とか少しでも広げられないかなーと思っていたところ、そういえばTwitterって個人でも広告が出せるんだっけ、ということを思い出しました。一応知ってはいたものの、なかなか実際に個人で広告を出してみたという人は多くないのではないでしょうか。

もちろんFacebookでもInstagramでもLINEでも出せるのですが、ターゲットの精度を高めるならFacebook、女子ターゲット向けに強いのがInstagram、などといった傾向があるようです。Twitterに関しては、日本ではユーザー数がまだまだ多いので、拡散力に関してはTwitterが抜きん出ていると思います。

早速やり方を調べてみると、この辺りのサイトに実際にやってみた人の話が載っており、たいへん参考になりました。

個人でTwitter広告を配信してみた。その過程と体感。

ということで、とりあえず自分も試しに、すでに投稿済みのツイートを使って1,000円分の広告を打ってみました。思えばもう17〜8年ほど広告の仕事をしていますが、自分でお金を払って広告を打つということは初めてです。普段から仕事でSNS広告用のクリエイティブを作ることはよくありますが、そもそもそんな少額からできるということは、恥ずかしながら知りませんでした。

ちょっとドキドキしながら掲出してみたのですが、実際に運用してみた画面が、こちらになります。

個別ツイートの画面から確認すると、こんな感じですね。

今回は試しにインプレッション重視でやってみたので、このような結果になっています。まぁ1,000円分なので大した数字にはならないのですが、実際に運用してみると、これが何とも面白かったのです。

「こ、これが広告を運用するということか…」

と、真に迫るような実感がありました。普段からエンゲージメントだのクリック数だのコンバージョンだの、理屈としては理解しているものの、実際に触りながらリアルタイムに変化する数字を見ることで、より切実に体感することができるのです。しかも、身銭を切ってドキドキしながらやるということが大事ですね。本当の意味で、クライアントの気持ちが少しだけわかったような気がします。いやぁ、これは本当にいい勉強になりました。

以下、個人的に特に面白いなと思った点をいくつか。

◎掲載する金額、時間、ターゲットのセグメント、配信条件などを細かく指定できる。

◎掲載している間でも、運用形態を調整することができる。

◎実際に見られているエリア、ターゲットの属性などのデータを見ることができる。

◎想像以上に簡単に掲載することができる。

どれも、実際に運用している人からしたら当たり前の話なんでしょうけど、広告を作る側の身として、そこまでちゃんと理解できていなかったような気がします。今までごめんなさい。

これも百聞は一見にしかずなので、よかったら是非みなさんも試しにやってみると面白いと思います。私もやってみて初めて、運用の面白さというものが、少し分かったような気がします。これをうまく回して狙った数字が取れたり、期待を上回るような結果が得られたなら、それはさぞ気持ちいいだろうなぁと感じました。

(まぁ、それがクリエイティブかどうかというとまた別の話なので、そこが難しいところではあるのですが…)

そして、まだほんの少額なので何とも言えないのですが、

「掲載するのは簡単だけど、効果を出すのは難しい」

ということも、実感できたような気がします。単純にインプレッションを増やすことは物理的に可能でしょうが、実際に売りにまで繋げようとすると、かなりのノウハウが必要になるものと思われます。そのために、運用型広告の専門家がいるわけですし。例えば投下した金額に対して思うように結果が出なかった場合でも数字は明らかに出てしまうわけで、そんな状況は考えただけで恐ろしいです。

とはいえ、今回はあくまでも小さな小さな個人活動ですし、せっかくなので、ポケットマネーでできる範囲で、ちょっと色々勉強してみようと思います。と書いているこの記事も、広告にしてみたりして…。

↑まだ書影が反映されていないようですが、予約は可能です。よかったら是非よろしくお願いします。

Photo by Franck V. on Unsplash

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