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『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』を読んで|

おすすめに任せて本を読みました。それが、『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』です。

1.7倍速で3時間ほどで読み切れました。言い回しがうまくて、脳みそに染み渡るような感覚でした。わかりやすいとはこのことを言うのでしょうか。

今まで本を読んできている蓄積があるおかげでしょうか。あ、あの本でも言っていたなとか。あの本の言っていたことの言い換えかもとか学びなおし、思い出しの良い機会になった1冊でした。

メタ思考とは、物事を俯瞰してみる方法です。読み進めるごとに、「お~、なるほど」と思えることがありました。この記事では、特に印象に残ったことを5つ書き出したいと思います。


1.今の自分はエイリアスと考えよう

エイリアスとは別名です。分身ではありません。自分でありながら自分の別名です。今までは〇〇社〇〇部の〇〇であれば、〇〇社所属が固定化してました。あなたはサラリーマンだよね。自営業でも作家でもないよねと。

でも、今後は違うのです。会社員でもあり、会社経営者でもあり、スポーツインストラクターでもあり作曲家でもあり、いろいろなわらじをはいた人になるのがこれからの時代だという

いわゆる副業ならぬ、複業を持つのがこれからの生き方であり、そうなることが自分を楽にするようです。ひとつのエイリアスが不調になったとき、複業であれば、逆に調子が良くなるエイリアスものあり、バランスがとれて安定するのだそうです。

snsでも、この〇〇な人と固定化している場合、そこから外れるとめちゃくちゃ叩かれます。
例えば、奥さん思いの人で通っている有名人が不倫をすると、めちゃくちゃ叩かれます。しかし、常習犯だとまたやったくらいです。同じ過ちを犯しても、他人から見える「こうあるべき」の印象によってスルーされたり、めちゃくちゃ叩かれたりと理不尽と思えるほど反応が異なるのです。

単一的だと、食らうダメージは100%かもしれない。だけど5つの多面性をもてば、ダメージは20%で済むのです。前者はほぼ絶望感。後者はほぼ平常運転でしょうか。

もっと多面的であって良いと思うし、人も本来いろいろと興味をもつものなので正直になっても良いと思いました。

2.抽象化し具体化する

別の本を読んでいるのがDXを行うときにも通づる考え方がありまして、本書を読むことで府に落ちた気がしました。DXは改善ではなくて改革級の変革となります。DXを達成するには、今を否定するくらいの勢いがないとできないようですね。

でも、普段から改善に勤しんででいる場合、改革までの思考にはなかなか至らないようです。

その理由は、みんな具体から入るからであり、具体を考えだすからのようです。具体を考えているうちは、その具体の小改善しか対応できません。異なる亜流が生まれると、それはそれで対処しなくちゃなりません、イタチごっこのようになります。

そうではなくて、この具体事例に対して、本来目指すものは具体~抽象化して何を求めているか。どんな状態になりたいかを考えると改革のヒントになります。

かつて、人は馬車で移動していました。馬車は遅いのでお客はすごく速く走る馬車を欲しました。ここで速い馬を育てるのは具体から入る改善です。

馬車には馬車ゆえの限界があります。そこで登場したのがヘンリ・フォードです。ヘンリ・フォードは速い馬車が欲しい背景には、早く移動したいというニーズの本質を見出しました。そこで馬の力ではなく、エンジンで走るクルマを発明したのです。

これぞ、顧客志向であり、具体から一旦抽象化し具体化からする生まれた改革ではないでしょうか。

ぱたペインポイントを取り除く例も印象深いです。ペインポイントとは弱点です。例えばレンタルショップですね。ビデオやDVDのレンタルショップが一世風靡しました。しかし、レンタルショップには、お客にとって嫌なことがありました。それが延滞料金です。見てもないのにお金がかかる・・・。延滞はなんとも残念な気分になります。

中には借りていることを忘れて長期延滞をしてしまい、高額な超過料金を支払うケースが少なくありません。延滞が顧客のペインポイントであり、これを最初に打破したのはネットフリックスです。

ネットフリックスは今でこそ、VODサービスの代表格ですが、当時はレンタルビデオショップのようなことをやっていました。このとき打ち出したのが、月額〇〇ドルで借り放題で延滞料金も発生しないというビジネスモデルを発案して世に広めたのでした。レンタルビデオのサブスクサービスですね。

当時は、このビジネスモデルは笑われました。そんなの採算が取れるわけがないと。しかし、このビジネスモデルは広く受け入れられました。もともとのレンタルショップの老ぽは出遅れてしまい倒産となってしまいました。

3.関係ないと思わせてはいけない|ネイルシールを中年男性に紹介するには

ネイルシールを中年男性に紹介するケースで気になることがありました。
とあるプレゼンで、中年男性にネイルシールを紹介する一幕がありました。ネイルシールはつけ爪のようなもので女性が主に用います。

たしかに、つけ爪と中年男性。一般的にはお互い遠い存在に思えますね。

そう思ったプレゼンターは、プレゼンの冒頭で参加者大多数の中年男性に向かって「おそらくネイルシールは使わないと思いますが・・・」と冒頭で言い放ってしまいました。

それを聞いた途端、中年男性の参加者は興味を失ってしまいそのプレゼンはグダグダになってしまいました。冒頭の言葉で、ぼくたちは関係ないねということで効く耳を失ったのでした。

実はよく考えるとネイルシールと中年男性は見方を変えると、近い存在になります。

なので、ここでは中年男性も大いに関係があると思わせないといけません。
どうあるべきだったのでしょうか。

まずはネイルシールが何かを知らない人もいるのでそれ自体を簡単に説明します。そしてどんな時に着け爪をするかを想像させるのです。

きれいなネイルは、目で見て気分が高揚できる女性に人気のおしゃれなのです。お化粧は自分で見えないけど、ネイルは見えます。だから多くの女性はネイルを愛用しています。

ところが、職業によってはネイルをしたくてもできない人もいるのです。爪が弱い人もできません。そんなときにネイルシールは簡単に取り外しができます。気軽におしゃれができるアイテムなので女性に喜ばれるのです。

そんなネイルをしたいけどできないと悩んでいる性の知り合いがいるのなら、ぜひそのつけ爪を紹介してみるのはどうかと問うてみるのです。中年男性たちは、「あ、自分も関係あるかも」。なんかイケオジになれるのではないかなど、興味津々になるのは間違いないでしょう。笑

4.時間がないのは自分がそういう環境に追い込んでいる

時間がないと嘆いている人が多いです。会議や仕事に忙殺されてしまっていると常に言っています。しかし、それは本当なのでしょうか?

本来やるべき人が、その仕事をするべきでして、謀殺されている時は、人が少なかったり、仕事が偏って振られたりすることが多いのです。

そんな状況の時は、行っている仕事に対して自分からの見返り要求が足りないという見方ができます。

たとえば上司から、〇〇さんこれやってと頼まれたとします。その時、「わかりました。でも業務の△△がウェイトを占めていて手が付けられません。この部分を誰かに代行してもらえませんか」と問うてみるのです。もしかしてたら上司は不機嫌になるかもしれません。しかし、これは仕事を受けるものとして当然の主張です。

たとえサラリーマンでも、無償奉仕するために働きに来ているのではないのです。仕事をすれば必ず報酬が伴うのです。たしかにサラリーマンは決められた時間を働くと決まったお金がもらえる報酬体系です。ならば、仕事を軽くして集中できる環境を整えるのも報酬の変化形としてもらう権利があるのです。

また、他に面白い例としては、上司から依頼される無為な会議の参加です。もし、会議に参加せよと言われたなら、その会議に出たときにめちゃくちゃ質問をするという作戦もあります。

何もしゃべらずして参加する会議は得るものがなく、生産がないに等しいです。それは上司は同意のはずです。ならば、それを逆手にとって沢山質問するのです。それが有意義に運べばよし、質問しすぎといわれるなら、会議に出る以上、理解するまで質問したいと主張するのです。

その結果、出なくて良いとなれば、それはそれで無駄な会議に出る必要がなくなって良いですね。笑

5.人をほめよう|欠けている部分を指摘するのは誰でもできる

視力検査のランドル環は有名だと思います。以下のような輪っかの一片が切れているマークでですね。

この切れている部分の説明は簡単にできます。実際に説明すると、「右」とか「右側が切れている円」とか言うと大体通じます。

では、切れてない部分を説明せよといったらどうでしょうか。意外と説明が難しいのではないでしょうか。

これは、切れている部分が人の短所、切れてない部分は人の長所と置き換えることができます。短所は目立つの指摘し易いのです。したり顔で指摘する人がいます。一方、長所は見つけづらく、説明もしづらいのです。これはなかなできそうでできないのです。

長所を見つけることは難しいのです。だけど、できなくはなくて、慣れるとできるようになります。そして、長所をみつけられる人は付き合っても心地よいものです。どんどんその人は魅力的になってきます。そして、どんどん人が寄ってくるようになるのです。確かにその通りだなと思いました。

本書では、褒める良い方法を紹介していました。それは、何か聞かれたら「いいですねぇ」で始めることのようです。最初に肯定ワードを発すると、二言目で否定は言いづらくなり、さらに肯定ワードを引き出し安くなるようなのです。このことで、人はがんばって良いところを探すようになるのだそうです。

まとめ:メタ思考は人を豊かにします

メタ思考の本を読んだら、その考えはその人となりをより高いものにするなぁと思いました。ぼくも、人に何かどう?と問われたら「へぇ、いいですねぇ」で始めたいと思います。

また、いろいろなことに興味を持つことや、複業は、お金面で紐づけてましたが、メンタル面でも強くなれるんだなぁということ学びました。ここに書かれた5つのことは実生活につなげていきたいと思います。

#3行日記 :良くない考え方、一般化のしすぎ

個別の出来事について、それがすべてに当てはまるという考え方です。例えば、1回失敗したので自分には向いてないとか、部下の一人が失敗したとして、もうその部下は使えないとかです。チャンスを失いますね。

そう1回のことで決めつけずに、次は上手くいくと考え、そうなるように工夫したり支援するのです。ダメなときは、そこからダメだった理由を考えて次に活かすと、より建設的になります。

#1年前 :逆境に強い人と弱い人を考えていたようです

逆境に強くなる人、弱くなる人を考えていたようです。自分を振り返ることができるかどうかで、強くなるか弱くなるか変わるようですね。この視点は新鮮でした(読んで思い出しました笑)

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