『作詞少女 詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話』を読んだよ。(知識ゼロから始まるバンド生活 第3回)

Hello, world!
自分の人生を素敵にしたい人、いしわらです。

 今回は、作詞についての本を読んでみたのでそれについての感想を書いてみたいと思います。

 今回読んだ本はタイトルにも書いてある通り、
『作詞少女 詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話』
(仰木日向著 まつだひかり マンガ・イラスト)
です!

 この記事は、

・作曲をしているけど作詞もうまくなりたい
・音楽の専門的なことはよくわからないけど作詞をしてみたい
・作詞をやっているけどうまく歌詞にできない

という人にお勧めの記事になっています。

どんな本か

『作詞少女』シリーズの番外編

 この本は、仰木日向さんが書いている『作曲少女』シリーズの番外編という位置づけにあると思います。

 『作曲少女』シリーズは、『作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話』、『作曲少女2 転調を知って世界が変わる私たちの話』、『作曲少女Q 曲作りに悩み始めた私がやらかした12の話』の3冊があり、どの本も始めて作曲をする方にはお勧めの本となっています。良ければ読んでみてください。

 帯に「理論書などGo to Hell!なのです。」とあるように作曲の初心者が一番初めにぶつかる壁であろう、音楽理論をほとんど使わずに本が構成されています。

 気になった方は、一作目の『作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話』を読んでみてはいかがでしょうか。

ラノベ

 二つ目の特徴はよくある作曲・作詞の入門書のように体系立てて書かれているのではなく、小説として書かれています。

 作詞に必要な知識が手に入るのはもちろんですが、ストーリー自体も非常に面白いものになっているので、飽きずに読み進めることができると思います。

本格的に作詞について勉強でき、作詞に臨むための心構えまで書いてある

 この本は、作詞の入門書でありながら基本的なことはきちんと押さえてストーリーに組み込まれているので、本格的に作詞について勉強することができます。

 そして、題名に「8つの技術と勇気の話」とあるように、前半は作詞をする上でのテクニックの話が、後半は作詞に対しての心構えが書かれています。

 作詞のテクニックはもちろんですが、創作をする上での心構えが書いてある作詞入門書はこの本しかないのではないでしょうか。

どちらかというと曲先のアプローチ

 一つ注意点を挙げると、この本は、ストーリー上仕方のないことなのですが、どちらかというと曲先作詞(曲があって、それに対して作詞をすること)のアプローチで書いてあるので、自分が作詞した曲に他の誰かが音楽をつけてほしい(詞先作曲)という人には向いていないかもしれません。

 しかし、この本に書いてある作詞に関するテクニックや考え方は曲先作詞だろうが、詞先作曲だろうが、作詞作曲(同時に作詞と作曲を行うこと。シンガーソングライターに多いらしい。)だろうが関係なく通ずるところがあると感じたので、作詞家(もしくはシンガーソングライター)を目指すという人には一度この本を読むことをお勧めします。

この本を勧めたい人

作詞について勉強したい人、作詞に興味がある人

 私がこの本を勧めたい人一人目は、作詞について興味がある・勉強してみたい人です。

 この本は作詞について初歩からわかりやすく小説になっています。

 巷にあふれている初心者用の本はちょっと敷居が高いかも…と思われている方でも、小説なら読むことができるのではないでしょうか。

 また、専門用語は、覚える必要がある言葉以外はほとんど出てこないので、作詞の雰囲気をつかむのにこの本を読むというのも良いと思います。

歌詞を書いているけど、いまいち良いなと思える歌詞が書けない人

 二人目は、自分が書いた歌詞がいまいち良いと思えない人です。

 自分が書いた歌詞がいまいち良いと思えないことは私にもあります。そして、それには何か原因があるでしょう。

 自分が抱えている問題を解決するための解決策や解決策のヒントがこの本の中に眠っているかもしれません。

 私は、次の印象に残った部分に書きましたが、自分が作曲するときには資料を集めることをあまりしなかったなと感じています。

 創作活動には調べ物がつきものですが、なぜ作詞になるとしなかったのか今は疑問でしかありません。次に作詞するときには資料を集めるということをきちんとやって望んでみようと思っています。

印象に残った部分

技術面:資料読み

 印象に残った部分一つ目は、資料読みです。業界用語で「ホンヨミ」と読むそうです。

 資料読みはどのような作業かというと、

曲の目的やコンセプトを整理する工程
(107ページより引用)

です。

 要するにいつ、どこで、だれが、だれのために、どんなことを伝えるためにこの曲を歌うのかということをはっきりさせる工程です。

 私が作詞するときは自分の曲に詞を付けることが多いのですが、自分の曲でも何か思うことがあって作詞作曲をしています。

 私が作詞をするときは作曲とほとんど同時並行で行うので、この資料読みを綿密にやっておけば曲のイメージもかなり固まってくるのではないかと思うので、次回作曲をするときはしっかりと資料読みをしたいと思います。

精神面、考え方:作詞は自分の内面をさらけ出すということ。

 印象に残った部分二つ目は、作詞は自分の内面をさらけ出すことという考え方です。

 よく考えてみると、作詞は何かメッセージがあってそのメッセージを音楽としてオーディエンスに聞いてもらうというのが普通だと思います。

 つまり、自分の内面にあるメッセージを歌詞に込めて世に送り出すということです。

 単に誰かの誕生日に曲をプレゼントするというときでも、自分がその誕生日の人に自分の思っていることをメッセージ(歌詞)として伝えます。

 こう考えると、何か自分が表現する人(アーティストや俳優など)が鬱病になりやすい理由も少し関連してくると思っています。

 これは私の意見ですが、自分が思っていることを正直に表現することで何かしらの形で社会と摩擦が起きます(SNSでの誹謗中傷などもこのうちの一つに数えても良いと思います)。そうすると、自分が送ったメッセージについてより深く考えなければならなくなり、偽善的な自分がいることに気づきます。自分がした表現で社会の考え方を変えたいと思っている自分と、その独善的な自分が摩擦を起こし、かなりのストレスになり鬱の症状になってしまうのではないかと思います。

 「私は鬱になるのは嫌だから表現者になることはやめよう」と考えるのではなく、鬱になるのも承知の上で自分は表現することが好きだからこの道を続けてみようという形で表現をするという道に進むのも良いのではないでしょうか。

終わりに

今回はここまで!

 今回は『作詞少女 詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話』という本を読みました、という記事でした。

 この本は、作詞家になるというだけではなく、表現者になるとはどういうことかということの一端にも触れていて、私の生き方にも少しずつ影響を与えていくのではないかなと思います。

 この本が気になった方は、ぜひご購入ください。

記事を見てくださるだけでもモチベーションになりますが、今回の記事が面白い!役に立った!と感じられた方は「スキ」していただけると筆者の更なるモチベーションにつながります。

 それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。

See you again!

私のことをより詳しく知りたいという方はこちらの記事から


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