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間違って覚えてしまっているかもしれない言葉 その三

日本語難しいですよね。

様々な表現があるからこそ美しい文章も生まれるのですが、
様々な表現があるからこそ勘違いして覚えてしまうことも多々あります。

そんな言葉のトラップに引っかかっていないか確認してみてください。


『世間ずれ(せけんずれ)』

文化庁の発表によると、「世の中の考えから外れている」という意味だと思っている人が50%を超えたそうですが、それは間違いです。

正しくは、

実社会で苦労した結果、世間の裏に通じて悪賢くなること。

デジタル大辞泉

「擦れ」と漢字にするとわかりやすいです。


『敷居が高い(しきいがたかい)』

「あのお店は私には高級過ぎて敷居が高いよ」なんて使い方は誤用です。

正しくは、

不義理や面目のないことがあって、その人の家へ行きにくい。

デジタル大辞泉

後ろめたい気持ちから”敷居を跨げない”という意味です。


『煮詰る(につまる)』

「話が煮詰まって会議が進まない」などというネガティブな使い方をしてしまいがちです。

正しくは、

討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく。

デジタル大辞泉

むしろポジティブな言葉なのです!

……だったのですが、現在では「広辞苑 第6版」のように、

[1]煮えて水分がなくなる。
[2]議論や考えなどが出つくして結論を出す段階になる。「ようやく交渉が-・ってきた」
[3]転じて,議論や考えなどがこれ以上発展せず,行きづまる。「頭が-・ってアイデアが浮かばない」

広辞苑 第6版(平成20年 岩波書店)

というネガティブな意味も載せられており、100%間違いとは言い切れなくなってしまいました。


今回は以上です。
私は見事に三つとも間違えて覚えていました。
言葉の勉強、もっと頑張ります。



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