歴史上の人物の意外な話
「なんか思ってたのと違う」
想像と現実のギャップに良い意味でも悪い意味でも驚くことってあると思います。
今回は歴史上の人物3人のちょっと意外な話をご紹介します。
まず一人目は、『プラトン』です。
古代ギリシアの哲学者。著作とされるアトランティスの話が収録された「ティマイオス」「クリティアス」はあまりにも有名。
そんな『プラトン』さん、実は『プラトン』という名前は本名ではなくあだ名だそうです。
私は『プラトン』が本名ではなかったということよりも、あだ名をつけられるほどの体格でしかもレスリングをやっていたことに驚きました。
多分に偏見ですが哲学者という肩書と体格の良いレスリング選手が頭の中でまったく結びつきません。勝手にひょろひょろのお爺さんを想像していました。
古代ギリシアでは文武両道が奨励されていたそうでムキムキマッチョな文系学者はそこら辺にゴロゴロしていたのかもしれません。
ちなみに『プラトン』は師匠に「ソクラテス」、弟子に「アリストテレス」を持ちます。
その「アリストテレス」の弟子が皆大好き「アレクサンドロス(アレクサンダー)大王」だったりします。アラビア語やペルシア語ではイスカンダル。
イスカンダルの師匠の師匠なら『プラトン』がゴリマッチョでも納得です。
「アリストテレス」は知りません。
そして二人目は『諸葛孔明』です。
三国志を代表する天才軍師、『諸葛孔明』。
孔明さんのちょっと意外な話は名前ではなく”身長”です。
正史「三国志」の諸葛亮伝によると身長は八尺。
では現代の長さに直……してはいけません。
時代によってこの尺度の基準が違ってくるのでおかしなことになってしまいます。
後漢の頃の一尺は23cm、魏から西晋の時代での一尺は24.1cmだそうです。
数十年の違いでも1㎝の差があります。
正史の記述を事実とするならば、『諸葛孔明』の身長は約184㎝~約193㎝です。デカい。ちゃんと訓練すれば十分武将として戦えていたのではないでしょうか。悠長に羽扇振ってる場合じゃありません。
「黙らっしゃい!」
怒られました。
ちなみに、劉備は七尺五寸(172㎝~180㎝)で関羽や張飛は正史に記述がなくわからないそうです。
三人目は『西郷隆盛』です。
維新三傑の一人『西郷隆盛』。
誰もが一度は見たことがあるであろう上の画像は写真ではありません。
描いたのはエドアルド・キヨッソーネ。
『西郷隆盛』は写真嫌いだったのか何か考えがあったのかはわかりませんが、1枚も写真が残っていません。実子の西郷菊次郎も何故写真を撮らなかったのかわからなかったそうです。
西郷菊次郎曰く「世の中に在る父の肖像画中、比較的正確のもの」とのことなので西郷どんはだいたいこんな感じと思っておけば間違いはなさそうです。
ちなみに上野公園にある西郷隆盛像。
こちらは生前の『西郷隆盛』を知る人たちから不評でした。
公開の際に招かれた西郷夫人糸子は「うちの主人はこんなお人じゃなかったですよ」と腰を抜かしたという逸話もあります。これは似てる似てないという問題ではなく、こんな格好で散歩に出たことはないという意味だそうです。
いかがでしたか?
全部知ってるよという方にはがっかりさせてごめんなさい。
次回はもう少しマニアックなものでいきますので何卒ご容赦の程を。
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