見出し画像

『鼓童』 良質な太鼓の爆音はラリホーよりも眠くなる

映画やドラマを観ている時、眠くなるときってありませんか?
ウトウトしていると突然の音でハッと目が覚める。で、しばらくするとまたウトウト……そして音でまた目が覚めるの繰り返し。
おちおち寝てもいられません。

そんな音に敏感な私ですがもっと大きな音、それも爆音の中で熟睡してしまうシチュエーションがあります。

それは『鼓童』の舞台を生で鑑賞している時です。

鼓童(こどう、Kodo)は、新潟県佐渡市小木を拠点に国際的な公演活動を展開するプロ和太鼓集団である。設立は1981年。

Wikipediaより

1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来53の国と地域で6,500回を超える公演を行なってきました。なかでも、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした「ワン・アース・ツアー」は、世界各地で4,000回を数えています。劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」、ワールドミュージック・クラシック・ジャズ・ロック・ダンスパフォーマンスほか異なるジャンルの優れたアーティストとの共演や、世界の主要な国際芸術祭、映画音楽等へ多数参加しています。
2001年に日本人アーティストとして初めてノーベル平和賞コンサートへ出演。2002FIFA World Cup KOREA/JAPAN™公式アンセム曲への参加やオフィシャル・コンサートに出演。2003年に世界各地で公開され話題となった中国映画「HERO」では全編にわたりサウンドトラックを担当。2006年、結成25周年を記念し歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏との共演による舞台「アマテラス」を開催、2007年には歌舞伎座で再演。2012年より2016年まで坂東玉三郎氏を鼓童の芸術監督に招聘しました。2021年に鼓童は創立40周年を迎えます。

https://www.kodo.or.jp/about

『鼓童』の舞台は、和太鼓を主として、笛・三味線・踊り・唄を組み合わせた和製エンターテインメントの極致とも言える素晴らしいものです。

……なんですが、今までで三回も観に行ったのに私はそれをすべて味わったことがありません。
何故なら100%寝てしまうからです。三回とも見事に爆睡です。

面白くないから眠くなるわけではありません。
練りに練られた和の心をくすぐる演出に毎回心躍り食い入るように観ていると、まぶたがまるで100㎏のダンベルをつけられたように重くなってくるのです。
今日こそは耐えてみせる! と意気込んで体調万全で挑んでもダメでした。
ハッと目を覚ましたらクライマックスです。

大小様々な和太鼓、甲高い笛の音、気合の入った唄、どれも音量でいったら騒音レベルの爆音です。
普段そんな爆音の中で眠る事なんてできません。

しかし、ドンドコドンドコとお腹に響いてくる太鼓の振動が心地よく音量なんて関係無しに抗えぬ眠りが襲ってくるのです。スヤスヤ。

一説によると太鼓の音色や振動は、母親の胎内にいる時に聞いている心臓の鼓動らしいです。だから安心して眠れるとか。
でも一緒に行った人々は誰一人として寝てた人はいませんでした。「あんな音の中でよく寝れるね」と言われる始末です。不思議です。

試しに他の太鼓コンサートに行ってみましたが、まったく眠くなりませんでした。不思議です。
『鼓童』が特別なのでしょうか。

最後に観にいったのがかなり昔のことなので、今だったら耐えられるかもしれません。何の根拠もありませんが。

次こそは寝ずに全部観てやるぞ!
……チケット取れたら。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?