英雄になってみませんか?
英雄とは常人にできないことをやってのける勇者であり、それゆえ孤高の存在である。
思わず箸が止まってしまうお皿に残る最後の一個、『遠慮の塊』。
誰しも一度は経験していることでしょう。
南部の1つ残し
秋田の1つ残し
関東の1つ残し
新潟の1つ残し
越後の1つ残し
信州人のひとくち残し
佐賀んもんのいっちょ残し
肥後のいっちょ残し
津軽衆
などと地方によって言い方が様々ですが、状況は変わりません。
モーレツに自己中な人でもいない限りは水面下で「早く誰か食べろよ」という無言の牽制がスタートしてしまいます。
良く言えば譲り合い、悪く言えば見栄の張りあいである『遠慮の塊』。
居酒屋さんからすれば「お皿が下げられないからさっさと食べて」とストレスの原因にもなっていることでしょう。
そして何より、時間が経てば経つほど味が落ちてしまう。
皆さんご存じの「日本唐揚協会」も警鐘を鳴らしております。
残された一個が泣いているぞ、と。
誰しも”がめついやつ””食い意地のはってるやつ”と思われたくありません。
だから最後の一個に手を出せない。
よーーーくわかります。
しかし、他者のためにあえて汚名を被ることも辞さない、最後の一個を食べることができる勇気ある者のことを青森県では、
【津軽の英雄】
と呼ぶそうです。
あなたも英雄になってみませんか?