『人が先送りするのは、小さく分解できないから』
◆日々の生活の中で、やろうと思っていても出来ない、つい先送りしてしまいがちなことってありませんか?
仕事であれば、少し時間のかかる資料作りや苦手な電話。
プライベートであれば、部屋の片づけやメタボ予防のダイエットなど
私の場合は、つい後回ししてしまいがちです。
中には、「いつかやろう」と思いながらも、数年間も放置してしまうものもあります。
人がすぐに行動出来ないのは、なぜなのでしょうか?
◆ すぐに行動できないのには理由がある
すぐに行動できないのには理由があります。
その理由を知らないから、自分の気持ちや性格のせいだと、必要以上に自分を責めてしまいます。
行動できないのは、仕方がないのです。
つい先送りしてしまいがちな理由を改めて考えてみると、どんなものがあるのでしょうか。例えば、
・まとまった時間がないから
・他にもやりたいことがあるから
・今やらなくても困らない
・やるからにはしっかりやりたい
などと、人はやらない理由、できない言い訳を探すのが上手です。
いま必要だという緊急性や重大性がなければ、先送りしても問題ないはずです。
しかし、ずっと気になったまま先送りし続け、行動できていない現状を見続けているのは、精神衛生上は良くないものです。
なかなか行動できていない未完了がたくさん積み重なると、だんだん心や身体が重く感じるようになります。
「ちゃんと、しっかり、一気に、全部」やろうとするから、結局「時間がないから無理」という、できない言い訳を探してしまいます。
◆ 小さく分解できれば動きやすい
人は、「不快を避けて、快を求める」性質があります。
この性質から考えると「苦手、時間がかかる、手間がかかる」という印象があるものは、意識的、無意識的にかかわらず、避けてしまうようになっているのです。
例えば、部屋の片づけをしたいと思っていても、なかなか手が付けられない場合です。
「まとまった時間ができた時にやろう」
「他にやることがあるから」
「そのうちやればいい」
などと考えているといつまでも片付きません。
その様な状態であれば、たとえ連休があったとしても、結局片付かないままのことが多いのではないでしょか
先の行動に焦点を当てて、つい先送りしてしまいがちなことも、小さく分解して今の行動に焦点をあてられるようになれば行動のきっかけになります。
「5分だけでもいい」「たった1つでも」「とりあえずやってみる」今の行動に焦点を当てる意識が大切です。
◆ 人は動いていると気持ちがよくなる
「1日たった5分」の片づけを始めたとします。
最初の頃は、「たった5分なんて大して片付けにならない、意味がない」と思ってしまいガチです。
しかし、日々の片づけを続けているうちに、ある時ふと、意外と片付いてきていることに気づきます。
小さな行動の積み重ねによる変化が見えてきます。
変化が目に見えてくると動けている自分に気づき、だんだん気持ちよくなってきます。
「人は快を求める」性質があるため、気持ちよさが感じられるようになると、心と身体が軽くなってさらに勢いがついてきます。
そのような状態が実感できると、それまでは「時間がないからできない」と先送りの対象だったことも「5分あればできる」という自信に変わってきます。
人が変わるきっかけは、やる気などの気持ちの問題ではなく、「たった5分」「1つだけ」という小さな行動に分解できるかどうか、なのです。
小さな流れがやがて大きな流れになるように、小さな変化が大きな変化を生み出していくのです。
◆ まとめ
・人がやらない理由や今できない言い訳を探して、つい先送りしてしまうのは、「ちゃんと、しっかり、一気に、全部」やろうとしているから。
・人は、「不快を避けて、快を求める」性質があるから、「苦手、時間がかかる、手間がかかる」という印象があるものは、意識的、無意識的にかかわらず避けてしまう。
・人は小さくても動けているとだんだん気持ちよくなって、いい循環が起こり始める。
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