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【本紹介】その11『2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート』

『2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート』は、長谷川和廣氏が50年間にわたって書き続けた仕事のコツや経験をまとめた本です

赤字会社の再生に携わった著者が、プロフェッショナルとして必要なスキルや心構え、リーダーシップの原則などを具体的な事例やエピソードを交えて説明しています。
本書は、仕事で成果を出すために役立つヒントやノウハウが満載で、若手からベテランまで幅広いビジネスパーソンに読んでほしい一冊です。

仕事で「おやっ」と思ったことを書き留める習慣

著者は27歳から仕事で気づいたことや学んだことをノートに書き始めました。その数は200冊以上にもなりました。このノートは「OYATTO NOTE」と呼ばれ、著者の仕事の財産となりました。

この習慣によって、著者は営業やプレゼン、会議で引用できるネタが豊富になり、判断のスピードや戦略策定力が上がりました。また、自分の考えを整理することで、自信や説得力も増しました。著者はこの習慣を実践することで、多くの知的な財産を得たと語っています。

利益を出す人と出せない人の違い

著者は2000社以上の赤字会社を黒字化した経験から、利益を出す人と出せない人の違いを分析しています。その違いは、以下のような点に現れます。

  • 利益を出す人は、自分の仕事が会社にどれだけ貢献しているかを常に意識し、数字で示せるように努めます。出せない人は、自分の仕事が会社全体に与える影響を考えず、自己満足に陥りがちです。

  • 利益を出す人は、変化する市場や顧客のニーズに敏感に対応し、自分の仕事や商品・サービスを改善し続けます。出せない人は、既存のやり方や常識に固執し、イノベーションや創造性に欠けます。

  • 利益を出す人は、自分の強みや弱みを客観的に把握し、自己分析や自己改善を行います。出せない人は、自分の能力や成果に過信し、反省や学習を怠ります。

  • 利益を出す人は、目標や計画を明確に立て、実行・評価・改善のサイクルを回します。出せない人は、目標や計画があいまいで、実行・評価・改善のサイクルが欠けています。

プロフェッショナルになるための基本

著者はプロフェッショナルと呼ばれる人に共通する基本的な要素を以下のように挙げています。

  • 知識・技術・経験:プロフェッショナルは自分の専門分野に関する知識・技術・経験を豊富に持ちます。また、それらを常に更新し続けます。

  • 責任感・誠実さ:プロフェッショナルは自分の仕事に対して責任感と誠実さを持ちます。また、約束や期限を守ります。

  • コミュニケーション能力:プロフェッショナルは自分の考えや提案を相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力があります。また、相手の意見や要望も聞く姿勢があります。

  • 自主性・主体性:プロフェッショナルは自分で考えて行動する自主性と主体性があります。また、問題解決能力も高く、困難な状況でもあきらめません。

  • 協調性・チームワーク:プロフェッショナルは単独で仕事するだけでなく、他者と協力して仕事する協調性とチームワークがあります。また、他者から学ぶ姿勢も持ちます。

人工知能に負けない企画力・発想力の育て方

著者は人工知能(AI)が発達する時代でも必要な企画力・発想力の育て方を以下のように提案しています。

  • 多様な情報源からインプットする:AIは既存のデータから学習しますが、新しいアイデアは多様な情報源からインプットすることで生まれます。本や雑誌だけでなく、映画や音楽、美術館や旅行など幅広くインプットしましょう。

  • 自分の感想や考察をアウトプットする:インプットした情報だけでは消化不良です。自分の感想や考察をアウトプットすることで記憶に定着させましょう。また、他者と意見交換することも有効です。

  • 知識・経験・感性を組み合わせる:AIは知識や経験から推論しますが、感性は持ちません。知識・経験・感性を組み合わせることでオリジナリティある企画・発想が生まれます。自分らしさや個性も大切です。

  • アイデア発想法を活用する:AIは既存のパターンから外れませんが、人間は自由に発想できます。アイデア発想法とは、創造的な思考を促すための手法です。例えば、ブレインストーミングやマインドマップ、SCAMPER法などがあります。これらの手法を使って、自分の頭の中にあるアイデアを引き出しましょう。

感想

『2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート』は、仕事で成果を出すために必要なスキルや心構えを具体的に教えてくれる本です。
著者の豊富な経験と知識が詰まったノートから抜粋された内容は、説得力があります。また、事例やエピソードも多く盛り込まれているので、読みやすくわかりやすいです。

本書は、仕事に対する姿勢や考え方を改めたい人や、自分の能力を高めたい人におすすめです。本書を読んで、私は自分の仕事に対する意識やモチベーションが上がりました。また、自分の弱点や改善点も見つけることができました。本書を参考にして、プロフェッショナルとして成長したいと思います。

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