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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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#青森

ヒタカミのホツマ旅⑤~三内丸山遺跡(約5900年~4200年前の縄文の大規模集落遺跡)

この記事は2019年(令和元年)8月に青春18きっぷを使い、東京から仙台、秋田、青森を巡ったときの記録です。「ヒタカミ」とは古代東北地方の呼び名で、「ホツマ」とはホツマツタヱという古代文献の略です。 書物で繰り広げられる時代をリアルに体感する ホツマに初めて触れたときに驚いたのは「古事記や日本書紀で語られる神様が実在した人だった」ということ。神話の時代は縄文という実在した時代だった。すなわち、ご先祖様の物語だった、ということでした。そんな視点は今までもったことがなかったので

青森県立郷土館で縄文の謎に出会う。

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」の後編です。前編はこちら。 前回は亀ヶ岡石器時代遺跡(晩期、つがる市)の途中まで紹介しましたので、その続きから。土偶も少しありました。 亀ヶ岡といえば遮光器土偶ですが、出土品がバリエーションに富み、謎の多い遺跡ともいわれています。この土偶も、いろいろな時代、場所の要素を持っているように思えます。 続いて、是川石器時代遺跡(晩期、八戸市)。多くの遺物は是川縄文館にありますが、こちらにも多少ある

縄文の謎が深まる展示物。青森県立郷土館の発掘の軌跡から見えるのは、縄文人の暮らしの全貌と遊び?

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」を見てきました。 青森県といえば、三内丸山、是川、亀ヶ岡など縄文時代の有名遺跡が目白押しですが、今回の企画展では青森県立郷土館が約45年の間に発掘調査を行った21の遺跡の出土品が一堂に会し、しかも初公開資料多数ということで、見逃すわけにはいかない企画展なのです。 展示は基本的に遺跡ごと、だいたい年代順に並んでいます。 外ヶ浜町の大平山元(おおだいやまもと)遺跡は、世界最古クラスの土器が出たこ

縄文活動 秋

暑い時期からいきなり寒くなったようなこの頃。 先週末、実家の親がストーブつけてたのを笑ったけど、私もつけたくなってきました。 さて、このところの縄文活動のあれこれ。 青森市三内丸山遺跡では、ただいま、秋期特別展「発掘された日本列島2019」が開催されています。 日本全国で毎年約8000件行われる発掘調査の中から、近年発掘された遺跡で、成果がまとまった12遺跡の473点が展示されています。 前に見たものもありました。久しぶりの知り合いに会った気分。 馬埴輪も展示され

土偶かわいい派よ、そして板状土偶へ

鉄道ファンほど細分化はされてはいないはずだが、縄文好きにも色々な種類がいる。その中でも最も大きなグループが「土偶かわいい派」だ。 土偶に「怖い」、「恐ろしい」という印象を持っている、「土偶ヤバイ派」からしてみたら、何とも不思議な一派だが、土偶のようにわけのわからないもの(研究者から見てもまだ答えは出ていない)に、個人的な何かを多少投影したってお互いにバチは当たらないだろう。ただし、「土偶かわいい派」に言いたいことがないわけじゃない。 板状土偶のことを忘れてないか?個人的な

いのっち

国指定重要文化財 猪形土製品 (愛称いのっち)を見るために、 青森県弘前市立博物館に行ってきました。 いのっちは、去年はパリに長期出張していたので、初めてお目にかかります。 いのっちは、1960年弘前市十腰内遺跡の発掘調査で出土。 全長18.0㎝ 高さ9.7㎝。顔や胴体に縄目文様あり。縄文後期のものだそう。 なんと愛らしい。ひづめとかお目めがたまらない。 縄文時代には、存在していたイノシシですが、こちら青森県では現在は絶滅扱いされていました。 しかし、ここ最近目

春の三内丸山遺跡

春から、三内丸山遺跡は有料になりました。 三内丸山遺跡は、青森県青森市三内丸山(さんないまるやま)にある日本最大級の縄文集落跡です。世界文化遺産登録を目指しています。 売店やレストランは、無料エリアです。観覧料は一般410円。(特別展は別途) GWに行ってきたのですが、大勢の来場者で溢れていて、「これほどの人々の入場料がセンターに入るのか!」と思ったら、胸が熱くなりました。 (私は、何目線?? ʕʘ‿ʘʔ) いや、ほんとに一般市民が心配になるくらい、立派な施設を無料

「新説!白神のいにしえ展」に行きました。

12月、いつものことだが、雪が降ってきて、寒くなって、気分がパッとしないなという日も多くなり。そういえば、今月は生活の中に縄文成分が足りない!と気づき、なかなか行けないでいた青森県立郷土館の企画展に行ってきた。 新説!白神のいにしえ ー津軽ダム建設に伴う発掘調査成果とともにー2003~2015年まで青森県西目屋村で行われた発掘調査で出土された遺物を中心にした展示。 西目屋村は、青森県の南西部に位置し、世界遺産白神山地のふもと。 予想をはるかに上回る出土品があったそう。 初