『トヨタの会議は30分』(山本大平)ブックレビュー
ずいぶん前から知っていた、『トヨタの会議は30分』。日本が世界に誇る自動車メーカー、トヨタの経営骨子を記載した本ですな。いろんなビジネス本を読む中で、“やっぱり『いい会社』はいい!”って思ったし、直近でも身の回りの会議に対し“この会議よかったわぁ~”とか思ったり、逆に“なんか今の会議意味あった?”って思うような進め方・終わり方の会議もあったので、ついに読んでみた。
曰く、今の時代は『ギガ速で成果を出すためのコミュ力が必要』(P4)であり、『会議の冒頭5分での認識合わせ~議論~解決案策定スキルが重要』とのこと。「とにかく無駄を嫌う」文化のトヨタの意思決定速度の速さの秘密がちりばめられていました。レビュー行ってみましょう。
第1章:極限まで無駄を減らす「時短会議術」
→そうそう、こういうのを知りたかったのよ!!笑
会議のセッティングは敢えて30分にする、予め議題を明示する、認識合わせをしてから打ち合わせを開始する、議事録を共有しながら進める、今後のタスクを整理したうえで会議を終える―――どれも気持ちいいわぁ!ただ、会議中の『メモ禁止』は意外だったなぁ。僕的にはメモを取ることは相手への聞いていますよアピールになって、結局いい情報を得る手段になるから肯定派なんだけどね。
第2章:確実に相手を仕留める「コミュニケーション術」
→発言ゼロの「空気さん」、結構なりがちだから耳が痛かったです苦笑
メールと電話の使い分けについてはまさにその通り!!社内でも結構じれったいやり取りを見たり聞いたりして、むずむずしていたけど、まずは自分がうまく活用しよう。
第3章:トヨタ魂の根幹「本質思考」
→不要な争いは避けるけど、マジで『人間関係の維持を仕事の本質の上位に置くな』、は響いたわぁ・・・。僕も今後も『やることはやる』、を意識していく。
第4章:スピリットをつなぐ「トヨタの教育」
→著者である山本さんの、現場のオヤジさんへのリスペクトの感じられた章。
第5章:良好な人間関係を築く方法
→読めば読むほど、トヨタっていい意味で昔ながらの、泥臭い会社なんだなと思った。厳しく叱り、飲み会でコミュニケーションを補填する。でも結局、こういうのが大切よね。
第6章:人間力を嵩上げする「配慮」のつくり方
→最後の章、めちゃめちゃ好き。渋沢栄一さんの『蟹穴主義』、稲盛和夫さんの『足るを知る』に通じる部分だよね。結局、自らの至らない部分を見つめ、日々成長することを目指し、周囲に支えられていることに気づいて感謝することが大切なんだよな。
はい、というわけで『トヨタの会議は30分』。なんとなく頭に描いていた理想の会議の姿が具現化されたし、最後の方は人間関係や人間力の高め方まで書いてあって、読みやすかったけど中身が充実していましたわ。
実は次に読みたい本も決まっていて。。。意外や意外、ビジネス本を一回離れて、会社の先輩に勧められた本にチャレンジします!
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