どこにでも行ける　誰にでもなれる

１月某日　晴（昨日の雪が残っている）




買い物の帰り道、夕焼け空のピンク色と水色がカクテルみたいでとても可愛かった。

ケンジにもこの空見せたかったな。

ケンジは私の恋人で一年前から同棲している。

二人してフリーターだ。
それぞれ夢があって、それを形にする為に頑張っているけれど
私はケンジとのこの生活がわりかし満たされていて、なんなら結構幸せなのだ。

もちろん、将来にたいして不安はあるけれど
今は、うん、まだしばらくはこの生活に浸っていたい。
未来は見えないけど、この幸せが明日も明後日もずっとずっと続いてほしい。


明日は二人してバイトがお休み。
今夜はパーティーだ。

お菓子を食べながら、見たい映画を見て、ダラダラ夜更かしする事を
私達はパーティーとよんでいる。



今日は私の方が帰るのが早いから、夜ご飯担当だ。
今日は鍋にしよう。
私が好きな、エバラのキムチ鍋。
キムチ鍋はエバラの素が一番好き。
一番というか、もはや一択。

そうそう。お菓子も色々買わなくちゃ。
しょっぱいのと甘いの。

最近二人でハマてるハニー系のポテトチップスも２袋買っちゃった。


私、ケンジとスーパーで買い物するのもとっても好き。
あれがいいこれがいいって、一緒に献立考えながらあれこれカゴに入れていく。

日常がこんなに愛おしいなんて思わなかった。
毎日がこんなにも楽しいなんて思ってもみなかった。



そんなことをぼやぼや考えながらの帰り道。

さて、もうすぐ私達のアパートに着く。

帰ったらちょっと片付けしてからご飯の準備をしよう。






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今の私は、画家でシングルマザーで
息子の子熊ちゃんとの愛おしい日々を過ごしているけれど

いつだって今この瞬間の妄想は無限にできて
なんなら、思い込んだり、なりきってみたり
今という瞬間瞬間に違う人生を挟んでみたりもできるんだなと

夕ご飯の買い物の帰り道時間、妄想しながらなりきりながら感じながら帰ってみました。


過去の思い出と今がリンクする妄想。

昔も今も、なんだかたいして変わらんな。色々な変化はあるはずなのに
あの頃と変わらない感覚ってずっとあるんだなー