自己受容、自分を許す

自分を許す、自己受容はどうしたらできるか?

茄子さんからいただいたお題。

これ、今の自分からどんな言葉が出てくるんだろうなーと思って、興味深く書き始めています。

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自己受容、って言葉から始めてみます。

これは、割とシンプルに「自分の感情を責めないこと」って思います。

怒ってるなあ。

傷ついてるなぁ。

悲しんでいるなぁ。

喜んでるなぁ。

ほくそえんでるなぁ。

そういう一つ一つの気持ちを、否定したり、責めたりしないこと。

「同僚の出世に嫉妬なんてしちゃいけない」とか

「人の不幸を喜んじゃいけない」とか

「私だけ楽しく感じるなんてダメだ」とか

「どうしてネガティブに考えちゃうんだろう」とか。

嫉妬することもあるし、(人の不幸を)喜ぶときもあるし、楽しい時だってあるし、ネガティブな考えになるときもあります。

「ああ、いま自分はそうなんだなぁ」というのが、自己受容ですね。

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自己受容を難しくするのは「●●に対して、●●と感じてはいけない」という信念とか捉え方とかがあるからですね。

エリザベス・キューブラー・ロスが言っている「5つの自然な感情」というのを思い出します。

愛、不安、羨望、怒り、悲しみ。

こういうのは自然な感情で「そんな風におもっちゃいけない」ってことじゃないんだよ、と。

ちなみに。

ここで「・・・と責めないことです」「・・・と否定しないことです」と僕も言っていて、そうすると「・・・と自分を責めてるなぁ。ああ!」ってなったりします。

これについても「ああ、自分を責めてるなぁ」「自分を責めてるパタンやってるなぁ」みたいな言葉にできると、ちょっといい感じになります。

いい感じというのは、自分の中のその感情や状態と、ちょっと間ができる。間ができると、取り扱えるようになる。これが自己受容の基本かなぁと思います。

僕は「今の自分のままでいいんだ」とか「ありのままでいいんだ」みたいな言葉は、たぶんほとんど使ってません。だって、ありのままって言われたって、抽象的過ぎてよく分からないから。

でも悲しい時に「悲しんでいる自分OK」というのは具体的にわかります。だから「自分の感情を大切にする、尊重する」と言い方をよくします。

ちなみに、どっかで書ければと思いますが「感情の相殺」ってのをしないのも大事だと思ってます。「ワクワクもしているし、不安もある」とか「怒っているもすり、感謝もしている」とか。

感情は起こるものだし、既に起こっている感情を否定してもしょうがないんです。「うん、怒ってるわ」って認める、受け入れる。それがスタートとなってまたいろいろ展開していきます。

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自分を許す、はどうでしょう?

自分を許す、ということは「許せない自分がいる」っていうことですよね。

となるとはまずは「ああ、自分で自分のことを許せない気持ちがあるんだなぁ」ということ受容する、そっからです、ということになりますね。

そのうえで。

何か過去の失敗をしたことが許せないとかなのか、こんな状況に甘んじている今の自分を許せないとかなのか。

なにかしら自分を許せないでいるんだと思うんですけども。

うーん。

ちなみに僕も、自分の過去で許せないというか、忘れられないとか、絶対にもう二度としないぞとか、そういうものはあります。

だからまぁ、許さなくてもいいのかなという気もしますけど、

「ひきずる」みたいなことがあると、ちょっと影響が大きいかなぁと。

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例えばですけど、プロ野球選手がエラーする。自分のエラーで点が入っちゃったりする。「あちゃー、失敗した」と。

そんな自分は許せない、って言って、むちゃくちゃ守備の練習をする。そういうのもありますよね。

もう一つ「なんでエラーしちゃったんだ」みたいな意識のまま、次の自分の打席に立って、注意力散漫で三振する、みたいなこともあるでしょうね。

前者も後者も「ひきずっている」かもしれないんですけど、前者はこう、生産的で、後者はこう、ネガティブな影響が大きい感じです。

これは言葉で言うと「糧にする」みたいな意識を持てるかどうかということになるのかなと思います。

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ちょっと違う観点で、まぁでもですね。完璧な人間なんていないんですよね。生まれてこのかた、一度も失敗したことがない、みたいな人間もいないわけですよね。

みんなオムツでおしっこもうんちもして、最初からトイレではできないし、おねしょの一つや二つ、したことがあったりするはずです。

全てのテストで100点じゃないだろうし、全ての教科で世界一でもないでしょうしね。

「自分を許せない」って、どこかダメなところ、足りないところ、失敗したところとかがあると思うからだと思うんですけど、それはあるのが人間ですよね、っていうのは思います。

もちろん自分で自分に設定した基準に対して「未達な状態」とか「未達成だった(失敗)経験」とか、それはあると思います。

そういうのに悔しかったり、絶望したり、許せなかったりする気持ちが湧いてくるのも、それはそれでとても分かります。

でも繰り返しになりますが、人間そういうもんだよなぁ、って思います。僕も過去の失敗を挙げたらきりがないですし、今の自分だって「できないこと」だらけです。プログラミングもできないし、英語もしゃべれないし、自動車の修理だってできないです。

でもあんまり「許せない」とは今は思ってないかもしれないです。過去、失敗で、迷惑をかけた経験などは、取り返しはつかないものです。どれほどその後頑張っても、その失敗自体がなくなるわけじゃない。

もちろん今の自分にできないことはいっぱいある・・・というか、世の中のほとんどのことは自分にはできないわけですし。

人間っていうのは、そのうえで生きていくもんだ、みたいに思っているなぁ・・・と書いてきて整理されました。

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