観光客じゃない人向け情報発信

お久しぶりです。卒研に明け暮れる日々で、、久々の更新です。

今年もあと一ヶ月を切りましたが、個人的には卒研の締め切りまでのカウントダウンがの方が気になって、そわそわする日々です。

この12月のバタバタした時期、イルミネーションで町中がキラキラし始める時期、本当はとっても大好きなのに、今年はなかなか楽しめそうにありません( ; ; )残念・・・

それはともかく、せっかくなので卒研で学んだ(学び途中)ことを、近況報告をかねて書こうと突如思い立ちました。


非観光者に対する情報発信

私は、「観光地の観光まちづくりにおける非観光者(観光客以外のターゲット)に対する情報発信のあり方」というテーマで卒業研究をしています。

は?って感じですよね。

ここでいう非観光者というのは、地元住民や事業者、また地域内外の将来の観光まちづくりの担い手になりうる人などを指します。


皆さんは、自分の住んでいるまちや、好きなまちのビジョンを知っていますか?

この研究をしようと思ったきっかけを書きます。

自分のまちが突然駅前開発されていたり、知らないうちに大型観光施設ができていたり、イベントが行われていたり、自分のよく知っている(と思い込んでいた)まちが急に変わっていってしまうことがよくあって、、誰が仕掛けているの?このまちは一体どこに向かっているの?と、思うことがよくありました。

何も知らないうちにことが進んでいると、人は全くの他人事になるものです。地元住民ってこういったまちの盛り上がりに対して、自分のまちなのにどこか冷めた目で見ているところがあると感じることが多く(もちろん地域特性や年齢層、立場など場合によるし、あくまで個人的な感想です)、住民参加のまちづくりって結局なんなのだろうと感じていました。

これが個人的なきっかけです。

世間的にも、観光エリアだけではなく、地元住民の生活文化や交流に重きをおく観光客が増えていることや、観光を通して生活の質の向上を目指す観光まちづくりの考え方の浸透によって、観光振興の担い手が、観光業界だけではなく、住民にまで広がっています。そのためには、まちが何を目指していて、住民にはこんな役割を期待しているよ!っていうお知らせをしなくてはなりません。

また、観光地において、解決が急務となっている課題として、人材不足が挙げられます。旅館の従業員や観光プログラムのガイドさんや、イベントスタッフや情報発信をする人、その他諸々・・・観光まちづくりに関わる人手不足です。私のように、まちについて知りたい、まちに関わりたいと思っている若者は増えている気がするのですが、、地域側は、口を揃えて人手が足りないと言います( ; ; )

このような課題を解決するために、こうした人に向けた情報発信の方法とか、体制とかを明らかにするのがこの研究です。


発信し続ければ誰かが助けてくれる、かもしれない。

私がブログを書き始めたきっかけでもありますが、自分のやりたいことや好きなことを発信し続けることで、誰かが何かに繋げてくれる、何かチャンスをくれるかもしれないって、誰かから聞いたことがあります。

これと同じで、まち全体で、何かビジョンを持って取り組んでいるときも、そのビジョンや日々の取り組みを発信し続けることで、地域の中にせよ外にせよ、理解、共感してくれた誰かが協力してくれる可能性が格段に上がる、かもしれません笑

地元の人よりも外の人の方が、そのまちの近況を知っていたり、、なんてことがよくある気がします。

理由は明白で、観光に力を入れている地域の情報発信というと、対外的な観光プロモーションがほとんどです。行政のお金も優秀な人材も、プロモーションに流れます。


誰が、非観光者に向けて情報発信するのか?

地域住民に向けた情報発信は行政がしているでしょってよく言われます。確かにしていますが、行政は公平性が行動原理の組織なので、情報を取捨選択した尖った内容は立場上発信できません。

また、私の父のように、民間でまちづくりに関する情報を発信している人もいますが、この場合ほとんどボランティアもしくは、1つの企業のCSR事業の一環でメディアを作っています。CSRの場合、お金はでますが、もちろん企業の意向を反映させなければならないので、自由度は低いです。

行政も、民間も互いに限界があって、この折衷案はどこにあるのでしょうか。


行政と民間の役割分担、そしてお金・・・

行政は、住民に正しい決定事項について理解、合意形成を促すよう情報発信

民間は、私のようにまちづくりに興味のある地域内外の人たちに興味を持ってもらって運動を広げていくような情報発信

という役割分担が一番適切なのではないかなっていうのが、現段階の考察で、

民間の方は一番の課題となるのは、お金です!誰がそのコストを負担するのかっていうことです。尖った情報発信には専門人材が必要です。その人を雇うコスト、その他情報発信にかかるコストを、未来永続的に誰かが負担する仕組みが必要です。

また、こうした非観光者向けの情報発信は、観光プロモーションと異なり、何を成果とするかが難しい、また短期的には成果が見えにくい、という課題があります。KPIを何に設定するのか、成果が短期的に見えないと事業として続きにくいなど、、考えることはたくさんあるでしょう。

どちらの課題も、長い目で見て、価値があると感じてくれて、行政等が投資できるかどうかが重要になってくると思います。

地元の人よりも外の人の方が、そのまちの近況を知っていたり、、なんてことがよくある気がします。

その理由は明白で、観光に力を入れている地域の情報発信というと、対外的な観光プロモーションがほとんど。行政のお金も優秀な人材も、プロモーションに流れます。

この研究では、プロモーションだけではなく、非観光者向け情報発信にも価値を感じてくれて、投資をしてくれるような状態を目指しています。

まだまだ研究は終わっていません。2月まで頑張ります・・・

またまたくそ真面目な投稿になってしまいましたが、自分の頭の整理にもなりました笑 

おやすみなさい😴

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