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A5ランクって…答えられる?

どうも、石原牛の石原です。

よく世間で「A5ランクのお肉!」という言葉を耳にします。
意味合いとしては高級なお肉を指す言葉で皆様お使いになられると思います。
では、A5ランクのお肉はどんなお肉なんですか?
と、聞かれたなら、明確に答えられる方は少ないと思います。


〇解説

分かりやすく言うと、「サシが多く細かく入ったお肉」がA5です。
この認識で間違いはありません。

もう少し深堀してみましょう。

A5と一言でいっても、規格上A5は5種類存在します。

これを理解するためには、まずBMSというものを知る必要があります。
・BMS(ビーフ・マーブル・スタンダード)
これはサシの入り具合を示す指標です。このBMSは1~12の12段階に区分けされています。
業界ではBMSのことを”番手”と称したりします。
この番手が大きくなるにつれてサシが細かくたくさん敷き詰まってるイメージです。
この12段階でA5に位置する番手は、BMS 8~12です。
つまり、冒頭でも申し上げた通りA5ランクは規格上5種類も存在するのです。

そもそもこのBMSは誰が決定権を有するのか。
それは日本格付協会という組織です。
弊社はこの格付けにも立ち会います。
今まで何千頭と見てきましたが、BMS8とBMS12ではサシの密度にかなりの差があります。しかし、販売する上ではA5とひとまとめにしてあるところが殆どなのが現状です。

真の最高級と謳われるべきはA5のBMS12だけなのです。

BMS12のサンプル(石原牛)

ただ、これは価格に関してのお話し。

味とBMSの因果関係は全くないと断言します。


何故なら美味しさは個々人の味覚に起因するからです。
A5だから美味しい!という考えは払拭するべきだと私は考えます。

BMS12ということは脂まみれのお肉という事。
肉の旨みは脂に影響すると言われております。
つまり、脂に旨みが無ければ美味しくないんです。

石原牛は脂の旨味に拘り抜いた牛造りを行っております。
石原牛は脂が美味いんです。
だから販売用で選ぶ石原牛は、自ずとBMS12が選ばれます。

1度、私はA4-BMS7の石原牛とA5-BMS12の石原牛を食べ比べをした事があります。
私は圧倒的にBMS12の方が好きでした。
それは、脂に旨みがあるからこそなのだと確信した瞬間でもありました。
この旨味は言わずもがな「エサ」から来ています。
このエサは、弊社社長の石原善和が30年以上の試行錯誤の末辿り着いた現段階の最高傑作です。

農家で肉を選ぶ時代に入りかけています。
透明性、安定性にずば抜けているのが個人ブランド牛です。

ご自身のお好きな農家を是非見つけてみて下さい。


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