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シルク・ド・ソレイユという大きな夢を叶えたNOBUさんから学ぶ、夢の叶え方(インタビュー記事)

NOBUさんは、現在、シルク・ド・ソレイユの現役”ダブルダッチ”パフォーマー。
日本人で現在も現役でシルク・ド・ソレイユのパフォーマーをなさっているのは、なんと、NOBUさんのチームの五人だけ!(2021年3月インタビュー時)

そんな大きな夢を叶えたNOBUさんが、今ショーのために住んでらっしゃるメキシコのカンクーンから、日本人の私たちに夢を叶えるヒントを教えてくださいました!


大学時代:ダブルダッチでプロになる覚悟と努力

NOBUさんがダブルダッチを始めたのは、大学に入る前。大学に入学してからは、紆余曲折を経ましたが、大学のダブルダッチサークルに入ります。

当時のプロダブルダッチチームは、「ダブルダッチだけでは、食べていけない」と言われていました。しかし、NOBUさんは、「絶対にプロになって、ダブルダッチでご飯を食べていく!」と豪語。周りの人には、そんなこと無理だと、馬鹿にされていたそうです。

そんな状況でしたから、ストイックにダブルダッチを極めようとするNOBUさんと、あくまで趣味でやりたい他のメンバーとは、モチベーションが合いません。
5人でチームを組んでいましたが、仲間だったメンバー4人がNOBUさんの元から去っていったそうです。

しかし、NOBUさん、そこでへこたれません。

そこから約2年、1人でダブルダッチの練習を続けていました。
もちろん、ダブルダッチは、1人でできないスポーツです。それでも、ロープをフェンスに繋げて練習したり、パフォーマンスのレベルを上げるためのブレイクダンスの練習を続けていました。

しかし、それを見ていた周りの後輩らは、「あの先輩、1人で何してるんだろう?」と遠くから思っていたそう。しかも、その時、NOBUさんの同級生のチームは、ダブルダッチでテレビに出るほど活躍していたそうで、NOBUさんからはとても眩しく見えました。

それでも自分の覚悟を貫き、1人であっても練習をやめませんでした。

転機は大学3年生の時に訪れます。
引退したOBの先輩と一緒にチームを組んで、NOBUさんは初めて大会に出場することになりました。

そこで、NOBUさんは、ダブルダッチの中でもある1種目(2分間の早飛び)をところん練習して、なんと大会で当時の日本記録を出したのです。すごい快挙!そして、このように結果が出たことから、徐々に周りの人もNOBUさんとチーム組みたいといってくれるようになりました。

その結果、新しい仲間とチームを組み、次の大会にも出場することができたのですが、今度は複数の種目で優勝。しかも、前回打ち立てた自分の日本記録を、新たに塗り替えることができました。


ビックチャンスを引き寄せるための熱意と、それを伝えることの大切さ

大学卒業後もアルバイトをしながら、ダブルダッチのプロとして小学校で教えたり、地方でパフォーマンスを披露して暮らしていたNOBUさん。

しかし、ダブルダッチだけで生計を立てる「本当のプロ」になる目標はまだ叶っていません。そこで、本当のプロになるためにはどうしたらいいか?と考えた時に思いついたのがシルク・ド・ソレイユでした。
そこから、シルク・ド・ソレイユに入ることがNOBUさんの夢に。
しかし、その頃、ダブルダッチがシルク・ド・ソレイユでパフォーマンスされていたわけでもありません。その夢を周りの人に言い回っては、みんなに笑われていました。

でも、いくら笑われてもNOBUさんの気持ちは変わリませんでした。
むしろ、
「それだけみんなが難しいと思っているなら、それを成功させたら、自分の評価はめちゃめちゃ上がるな」と気持ちは高まります。


そして、夢に向かって日々活動をしている時に、東日本大震災が起こりました。

NOBUさんらチームは、ボランティアとして、さまざまな避難所で、ダブルダッチを披露し、被災者の皆さんを元気付けました。

「震災で家も車も流されてしまったけど、君たちに出会えて良かった。」
と、仰った方も。そして、この被災地での活動をYOU TUBEに上げていたら、なんと、シルク・ド・ソレイユの方が動画を見てくれて、オーディションに誘われたのです。

そして、NOBUさんのチームは、オーディションに合格。こんなに嬉しいことはありません。


しかし、シルク・ド・ソレイユでは、オーディションに合格しても、パフォーマーとして登録されるだけ。すぐにショーに出れるわけではありません。登録パフォーマーの日本人はそれなりにいるようですが、ショーに出ている日本人は本当に一握りなのです。

しかし、ここでもNOBUさんの行動力はすごい!

なんと、毎日自分たちの動画を、シルク・ド・ソレイユのキャスティング担当に毎日メールで送り続けたのです。その結果、数ヶ月後にはショー出演のオファーをもらうことができました。執念で得た出演オファー。嬉しくれ嬉しくて仕方ありませんでした。

しかし、悲劇は起こります。
その数日後に、やっぱりショーには出しませんと、再度キャスティング担当から連絡が来るのです。

そんなこと、仲間に言えない。。。。


NOBUさんは、それならもう一度、絶対出れるように道を作ろうと決意

なんと、仲間に、出演NGになったことを言わずに、キャスティング側に、毎日、熱意あふれる動画やメッセージを送り続けたのです。

その結果、まさかの、2週間後に、再度、オファーをもらいました。

この諦めない心と、パフォーマンスへの熱意、そしてそれを伝えきる行動力が、夢を叶えるコツなんだと感じられます。

そして、単発のショーにいくつか出演した後、2015年11月から、メキシコのカンクーンのショーに合流しました。この時の契約期間は3ヶ月。この3ヶ月の間に結果を出せたら、長期の契約をもらえることになっていました。

そんなある日、公演の合間にシルク・ド・ソレイユのパーティが開催されました。そこで、NOBUさんのチームも、パフォーマンスをしました。

パフォーマンスが終わった後、あるおじいさんからの「すごかったね〜」の一言。NOBUさんらはお礼とともに「実は、まだトライアル期間なんですよね」と話しました。すると、そのおじいちゃんが、シルク・ド・ソレイユのプロデューサーに「絶対すぐに長期の契約をとれ!」と仰いました。それを聞いて、どこの誰だか知らないけど嬉しいな、と思っていたら、、、、
なんと、その人は、シルク・ド・ソレイユの創始者の1人だったそうです!!!

その方がそんな偉い人だったとは全く知らなかったNOBUさんでしたが、それ以降は長期契約で、毎年契約を更新しているそうです。


日本人に伝えたい、日本人として生まれたことのありがたさ


NOBUさんらチームの合言葉は「にほん(2本)のロープは、にほん(日本)を救う。日本(にほん)のロープは、世界を救う。」です。

この合言葉を胸にパフォーマンスをしていますが、同じ想いから、新たな夢もできました。それは、「自分らしく、自分を愛して、夢を追いかけている人を後押しする」こと。そして、そのために、クラブハウスを中心に、メキシコから、日本の皆さんに熱い思いを発信中です。

NOBUさんが伝えていきたいことの一つが、日本人って、すでに満たされているということ。

例えば、海外に出ると、お店に行ってもサービスも行き届いていない点も多いし、時間もルーズな人がいます。でも、日本って、コンビニにいけば、なんでも美味しいものを食べられるすごい国。また、「日本のパスポートって最強。」と言われることをご存知でしょうか?日本人は、さまざまな国に滞在することが、他の国の人より簡単です。ですから、外国人からすると、日本人に生まれたことだけでも羨ましいのです。

そんなことを知ってから、NOBUさんは、日本人であることだけで、ありがたいことなんだな、と考え方が変わったそうです。そして、それに気づいてからは、日常の中で小さいムカつくことがあったとしても、日本人であるだけで、こんなに満たされているんだから、へっちゃら!

チャレンジするのは勇気が必要かもしれないけど、日本人の私たちは、満たされてるんだから、へっちゃら!

と、思うようになったです。


まとめ

NOBUさんのお話から、夢を叶える覚悟、自らチャンスを引き寄せる行動力、そして、人とのご縁を大切にする人間力、の大切さを学びます。

NOBUさんは、毎週水曜日の夜22時から、「ありがとうのサンドイッチ」という番組をなさっていて、みなさんが夢を叶える後押しをなさっています。
ぜひ、参加してください!

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