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情報セキュリティ白書2022 220930 第2章 情報セキュリティを支える基盤の動向(抜粋) 2.1 国内の情報セキュリティ政策の状況 2.1.3 総務省の政策p81~

情報セキュリティ白書2022 220930

第2章 情報セキュリティを支える基盤の動向
(抜粋)
2.1 国内の情報セキュリティ政策の状況
2.1.3 総務省の政策p81~

(5)ICT サイバーセキュリティに係る横断的施策
総合対策 2021 では、ICT サイバーセキュリティに係
る横断的施策として、国際連携の推進、研究開発の推
進、人材育成・普及啓発の推進が掲げられている。以
下にそれぞれの概要を述べる。
(a)国際連携の推進
サイバー空間は国境を越えて利用される領域であるこ
とから、情報共有、国際的なルール作り、研究開発、
人材育成等の多様な取り組みが必要である。アジア地
域においては ASEAN 各国との関係強化のため、日
ASEAN サイバーセキュリティ能 力 構 築センター
(AJCCBC:ASEAN-Japan Cybersecurity Capacity
Building Centre)において、CYDER 等を通じて、
ASEAN のセキュリティ人材の育成支援を実施し、4 年
間で 734 名が参加している(2021 年 12 月現在)。また、
オンライン環境で受講可能なプログラムの拡充、有志国
との第三者連携、国内企業により開発された演習の提
供等を実施している。なお、ASEAN 諸国との包括的
な連携については「2.2.1(3)アジア太平洋地域のサイ
バー連携」を参照されたい。
更に 5G・ポスト5G 推進とセキュリティ確保、知財権・
プライバシー保護を含む安全なデジタルデータ流通につ
いて、欧州諸国・EUとも定期的に協議やワークショップ
を実施している。2021 年度は以下の通り行われた。
• 2021 年 6 月17日:日仏 ICT 政策協議(第 21 回)※ 96
• 2022 年 2 月3日:日EU・ICT 政策対話(第 27 回)※ 97
• 2022 年 3 月23日〜 24日:日独 ICT 政策対話(第 6
回)※ 98
(b)研究開発の推進
NICT は中長期計画に基づき、サイバーセキュリティ
分野の基礎的、基盤的な研究開発等を実施している。
具体的には、2022 年度までの 3 年間は「電波の有効利
用のための IoT マルウェアの無害化、無機能化技術等
に関する研究開発」等に取り組んでいる。本研究では、
AI 技術を駆使した IoT マルウェアの挙動検知及び駆
除、感染した IoT 機器の無害化、無機能化の技術開
発に取り組むとしている。
(c)人材育成・普及啓発の推進
2021年4月に発足したサイバーセキュリティ統合知的・
人材育成基盤「CYNEX(Cybersecurity Nexus:サイ
ネックス)」は、我が国のサイバーセキュリティの対応力向
上を目指すための共通基盤である※ 99。CYNEX では、
NICT がこれまで取り組んできた、「STARDUST」
「NICTER」「CYDER」「ナショナルサイバートレーニング
センター」等の知見、成果を産学官に開放する。更に
配下に四つのサブプロジェクト「Co-Nexus」を設け、サイ
バーセキュリティに関する攻撃分析、データ収集・蓄積、
製品検証、人材育成等の活動を行う。2022 年 2 月には
サブプロジェクトの一つであり、演習教材と実機の演習
環境からなる「CYROP(サイロップ)※ 100」のトライアル利
用を期間限定で実施した(「2.3.4(7)CYNEX」参照)。
他方、インターネットの安心・安全な利用のため、児童・
生徒とその保護者等を対象にした啓発事業「e-ネットキャ
ラバン」を官民連携で実施している。2021 年度の実施
件数は 2,559 件、開催場所は 47 都道府県で、全国ま
んべんなく開催されている。

所感
経産省と総務省との司令塔というか、統括が見えないので、
仕組みができても、機能的な組織でない脆弱性が見られる。
脆弱性がある仕組みを、運用して後から変える事こそ、
労力がいることを知らないのだろう。トヨタさんに初歩PDCA
を政治が学ぶのがいいと感じる。
あと、人のつながりの関係も全く見えない、デジタル化を人を
介しての考えが強い感じだ。

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