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いつかどこかで。落語台本『AIシテル』


昨年2020年4月25日。

「第3回コスモ証券presents上方落語台本大賞発表会」の開催が予定されておりました。

んが。

件のコロナの影響で発表会は再開未定の延期となりました。

んが。

今年2021年6月5日の本日。

再度、「第3回、第4回」合同での発表会開催が予定されました。

んが。

先頃の緊急事態宣言により会場である繁昌亭はしばしの閉館となりました。

んが。

6月に入り、諸々の判断の上、繁昌亭は再開されました。

んが。

平日のみの再開であったため、6月5日の土曜日に予定されていた発表会は中止となりました。

んが。

私としてはまた少し先には3度目の正直で再再開されるという希望を持っておりました。

んが。

協会の方からこれは正式な中止であり、今後、上演はないと伝えられました。


さてここで問題です。

今まで「んが」と何回言ったでしょうか?

(数えなくてよいです)

というわけで、これにて事態は完結となりました。


私の手元にチラシが2点あります。

昨年(2020年)開催予定だったものと

今年(2021年)開催予定だったもの。

拙作『AIシテル』は

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昨年は桂文枝師匠と。


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今年は笑福亭仁智師匠と。


上方落語界の重鎮お2人と次々に浮き名を流したかのような

魔性スキル。

それはもう

大竹しのぶレベル


ではないかと

勝手に認定してんけどかまへんやんなこれぐらい。

というわけで幻のチラシはここに

記念碑としてファイルしておくものでございます。


そしてこちらが幻のチケット。

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大学生チケットは長男の分、高校生チケットは次男の分。

今まで私の仕事になんの興味ももたなかった息子たちが

今回、初めて現場を見に来てくれるってゆうてたんですよ。

まっ、私が誘ったんですけども。

でもね

絶賛反抗オラオラ期をようやく抜けた長男と

絶賛反抗オラオラ期まっただ中の次男に

「こんなんあるから6月5日、空けといてな」

と言うのはかなり勇気がいりました。

「なんでおかんのそんなん行かなあかんねんオラ」

と言われるんるちゃうかしら。

ですが今回をもってこのコンテストを卒業するにあたり私は、息子たちに自分の仕事を見ておいて欲しかったのです。

思えば幼い頃から息子たちにとって

私の生態はほんとに不可解なものだったと思います。

つねにフラフラして家におったりおらんかったりする母親。

おったらおったでずっと独り言を言うてたり

(喋りながらネタを考えるクセがある)

かと思ったら急に爆笑したり

(自分の考えたネタで爆笑するクセがある)

だいぶやばいBBAに見えていたことでしょう。

でもこの日、発表会を見に来てくれたなら

「おかん、こんな仕事してたんか」

と腑に落ちてくれるはずだと。


そして勇気を持って

「6月5日、空けといてな」

と言う。

すると2人ともが

「うん」

と頷く。

ちょっと奥さん

なんでも言うてみるもんですわね!!

と嬉し涙にくれていたさなか

上方落語協会から正式中止のご連絡。


息子たちに

「中止になってしまったよ」

と伝えると

次男は

「わかった」

と一言。

あっさりしとるな。

そこは

「え!残念やな〜〜〜」

という一言がほしかった母さんやで。

一方、長男。

中止と聞いて

「え!」

と。

さすが長男。あんたは

「え!残念やな〜〜〜」

と言うてくれるんやんな♡


「え!」


はい。


「その日、バイト入れてたわ」


忘れてたね。

母さんのこと完全に忘れてたね。

よぉ見たら、台所の共有カレンダーに

しっかりシフト書き込んてたね。


というわけで最後になりましたが

本日ご来場を予定してくださっていた皆々様

いつかどこかでこのネタがお披露目される暁には

どうぞお運びくださいませ。

よろしくお願いいたします。


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#私の仕事









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