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恐れて怯える内的子ども
ここ最近の私のテーマは「受け取る」ことかもしれません。
ただいま自分と向き合い中でして、テーマは「怖い」。
もうずっと自分をだましだましでやってきたけど、人見知り(大人は人見知りとは言わないそうですが)とか人間苦手とか、あがり症であるとか、人混みに行くと必ず異様に疲れるとか言ってきましたが。
その根底には何があるかというと
「相手が誰であろうと他人は嫌い」
という感情。そこをさらに掘ると出てくるのが
「他人が怖い」
なんというか、自分で言うのもおかしなことですが本当に、小さな子どもが何かに怯えて、ぶるぶる震えて泣いているんですね。
ものすごい怯えようです。
他人が自分に何を言うのか何をするのかと、じっと注意を凝らすことになるし、ほんの少しでも悪意っぽいものを感じると、刃物で突かれたように飛び上がる。
これでは疲れるのは当然だし、大勢の人がいるなんて言ったら、恐ろしい敵に取り囲まれているような気持ちになるのも当然です。
そんなところを今、なぜそうなんだろうか、とうっすら疑問に思いつつ、でもそれをなんとか――これが「妄想」であることは理解できるので――おさめて宥めようとしているのですが、なかなかうまくいかない。
そんなことでちょっと苦労しているのですが、それでもふと思ったのは
「これも『受け取り方』の問題なんだな」
ということ。
同じ人が言ったことでも、受け取る人によって事象が全然変わってしまう。
ちょうど選挙がありましたけど、同じ候補者が言ったことを聞いた、それは同じでも、受け取る人によって出てくる反応はまるで違う。
あるひとは素晴らしいと絶賛するし、別の人はここでは書けないような言葉で罵倒する。
同じ人と同じ内容なのに、なんでここまで違うのかと思うくらい違う。
それは、発信した人に問題があるんじゃなく、受け取った人の問題だからですね。
選挙公約ではそうはいかないにしろ、日常的に、誰かと個人的なコミュニケーションをとるときは、自分の受け取り方でどのようにでもなる。
ある人が何気なく言ったことも、大抵の人はそうなんだーでなんとも思わないことでも、悪意を向けられるのではないか、傷つけられるのではないかとビクビク怯えているわたしが同じことを言われると、自分が非難されていると思い、嫌われていると信じ、なんて自分はダメ人間なんだろうと落ち込む。
挙句には、こんなやつ生きていたって仕方ないよねと自分を殺すことを考え始める。
他人から見れば「なんでそうなる?」と言うくらいの事態になってしまいます。
受け取り方。
ほとんどのことはここに行き着くんですねえ。
自己肯定(感)も、「受け取り方」で上がったり下がったりしますし。
許しもあきらめも手放しも、要は「受け取る、受け入れる」ということです。
人間の悩み事のほとんどは人間関係にあるそうですが、そこで悩みになるのは、
「自分の受け取り方、受け入れ方にその原因がある」
といえます。
せっかく誰かがご親切にしてくれても、それをありがたく受け取る、受け入れるということがなければ、親切は親切にならない。
差し出した方も結局は、気分が悪いことになってしまう。
それを察した側は、またやってしまった自分はダメだと落ち込み、相手に負い目を感じ、ますます萎縮して、受け取ることができなくなる。
わたしの場合はこのへんに大きなつまづきがあるみたいです。
「認知の歪み」っつーんですねこーゆーの。
理屈はわかる。
理屈ではよくわかるんだけどなあ。
理屈で自分に言い聞かせても、怯えた子どものようすはなかなか変わりませんね。
なんとなく、あともーちょっとでそのへん、バーンと変わってくるような気配は感じているんだけど。
実際にはなかなか。
なんでそんなに怯えているのか。
本当に――単に「傷つけられる」のではなくて「殺される」くらいの勢いで本気で怖がって怯えているのですよね。
人に嫌われたら生きていけないというくらいの勢いで怯えている。
でも実際は、わたしが気づいていないだけで嫌われていることは相当にあるでしょうし、それでも、今日も不都合なく生きているわけでして。
この恐怖感と怯えがあると、どうにも「受け取り」がスムーズにはいかないし、精神衛生にも非常によろしくないとは気づいたものの。
目下のところ、どうすればそのおそれ、怯え、被害妄想を解消できるんだろうか、と考えております。
日常的な問題のほとんどは、自分の受け取り方と、それによる反応の仕方を、ちょっと変えればだいぶ軽微なものになる――
ということには気づいた。これはいい。
いいんだけど、次には解決、解消へ向かいたい。
そんなことを思いつつ
今日もビクビク怯えて震えつづけている子どもを前に置いて、どうしたものかと考えております。
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