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<伊勢滞在記> 大野 尚斗(Ohno Naoto)

ホームへ降りた瞬間から気の違いを感じた...

自分、大野尚斗は、高校卒業後、地元のフレンチで見習いとして料理人を始め、その後アメリカのミシュラン3星、世界ベストレストランでは在籍時世界9位のレストランで部門シェフとして修行をした後、世界を包丁1本とともに各国のレストランや食堂で働きながらバックパッカーをし、その後日本でシェフを経験、今年5月まではペルーにある世界6位のレストランで研修し、現在2021年に独立を予定している。

友人でもあり人生の大先輩である"食の編集者"江六前一郎さんとユニット”侍キュイジニエ”を組み、様々なクリエイターたちが集う中、唯一シェフというジャンルで参加させていただいた。

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侍キュイジニエというユニット名は、2020年5月にBSフジで放映された僕のドキュメンタリー番組の名前からつけさせていただいた。
11/13-11/24という時期を選んだのは食材の旬に目を当てていたからだ。
結果、ワーケーションながら98%以上ワークな毎日を過ごしたのだが、むしろ初めての地での高揚感と好奇心が勝りすぎ、素晴らしい12日間を過ごすこととなった。

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着いた初日の夜には、宿泊先の歴史ある料理旅館で御師料理なる江戸時代の食体験をし、翌日からは毎朝AM4:00、5:00に起きては内宮まで往復10km近い早朝参拝ランからの食材探しという道のりを辿る。10数年ぶりにいきなり走るものだから、2日目は筋肉痛にやられ、5日目には膝を痛め、ストイックな日々もやりすぎずカジュアルストイックな足取りへと気持ちを入れ替えた。

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完全オーガニックな六月農園の西川さん

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トマト一筋熱血谷口トマトの谷口さん

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「生きるための塩」をつくり続ける岩戸館の百木さん

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伊勢市内でやば旨クラフトビールをつくる伊勢角屋麦酒、工場長の佐々木さん

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和具漁港では漁協理事の田邊さんに伊勢海老について学んだ

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伊勢名産の自然薯である横輪いもを守る上田さんからは幻といわれるずがに(もくずがに)も提供していただいた

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志摩観光ホテル総料理長であられる樋口シェフには食事後ご挨拶させていただき、お忙しい中遠いところ朝差し入れを持ってきてくださった

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毎日、昼・夜と心から楽しくおいしい食事やお酒を楽しんだ。
地元の方々の温かい心とおいしいご飯、清らかな気と自然の空気。
街のどこにいても、嫌なことも全てが流される。

人と人がつなぐ縁。同時期に滞在されたクリエイターの方達とお話しする機会もつくることができ、刺激を受けそれがまたクリエイションへのインスピレーションとなる。
集大成のディナー2日間では確実10名様とさせて頂いたにもかかわらず、両日で23名様も伊勢市内からだけでなく、関東、関西方面とお越しいただき、僕らが感じ学んだ伊勢のポテンシャルを料理と言の葉を通して感じていただくことができた。

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そんな濃密な時間を過ごした僕のお気に入りの場所は二見にある御塩殿神社だ。

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伊勢神宮に献上される塩を春と秋の二度ここで塩を作られる。
樹々に囲まれた静かな空間。鳥居をくぐると空気が変わった。観光客もほぼほぼ来ない、こちらの葉っぱでフカフカした地面に腰を落としていると心が澄むようだった。
今回出会った方々への感謝と、今回行けなかったところを楽しみにまた訪れよう。

有り難うございました。


大野 尚斗(Ohno Naoto) シェフ
https://www.fabnet.co.jp/net-naoto

【滞在期間】2020年11月13日〜11月24日

※この記事は、「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」にご参加いただいたクリエイターご自身による伊勢滞在記です。
伊勢での滞在を終え、滞在記をお寄せいただき次第、順次https://note.com/ise_cw2020に記事として掲載していきます。(事務局)