【伊勢市公式】クリエイターズ・ワーケーション2020
「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」の参加クリエイターの皆様に、滞在記を寄せていただきました。【順次追加中】
伊勢市が全国の文化・芸術分野のクリエイターを招き、市内での滞在・創作に取り組んでもらう「クリエイターズ・ワーケーション」(https://note.com/ise_cw2020)。 このマガジンでは、参加クリエイターの方々がご自身のアカウントで公開されている関連記事などをまとめていきます。
上野 哲矢 (Hiroya Ueno) 神宮125社めぐりをめぐる前夜 パンドラの箱 わたしたちの国はAIやIoE、それらを組み合わせて膨大で複雑なビッグデータを収集、分析と解析、正確な判断によって社会問題を解決する、いわゆるスマート社会の実現に向けて走り出しています(あるいはシンギュラリティに向かって)。 もちろん、デジタル技術が進展して人々の暮らしが豊かで便利なものになり、ハードルの高い課題を速やかに、本質的にクリアできるテクノロジーを否定するものではありません
5日目。窓から見える伊勢忍者キングダムの城は朝もいい感じ。風景がコラージュっぽい。 一階の朝食をとる部屋で朝食。家にテレビがないのでテレビに釘付け。 バランスの良いいい感じの朝ご飯。久しぶりに納豆を食べたのだが、妙に美味しい。東京でも売ってる見たことあるやつだけど何だがとても美味しい。 なんということか、私は今回持ってきたコンパクトデジタルカメラの、充電ケーブルを忘れてきていて、昨日の朝熊山でバッテリーが尽きた。古いフィルムカメラも持ってきてはいるけど、サクサク撮る感
普段、東京に住んでいる南阿沙美です。写真家です。2023年3月12日~18日の7日間、伊勢市クリエーターズワーケーションで伊勢市に滞在させてもらいました。北海道に住んでいる母も一緒に行くことになり、初めての母との旅行のようなものになり、伊勢神宮に行ってみたかったという母の方が、ときめきや期待が大きかったので、どちらかというと私は、一人だったら行かないような観光名所にも度々訪れました。知らない街で一人で行動するときは、もうちょっと野生的に道を曲がったりするので、今回のように母
Ks Project:かみむら泰一(サックス奏者)・池内晶子(美術家) 2023年3月、旧豊浜中学校を拠点とし、滞在制作を行いました。 ・リサーチ: 宮川河口沿い 二見興玉神社 瀧原宮 豊受大神宮 (伊勢神宮 外宮) 内宮 皇大神宮別宮 風日祈宮 猿田彦神社 御塩殿神社 天の岩戸(恵利原の水穴) 皇大神宮別宮 倭姫宮 豊受大神宮別宮 月夜見宮 皇大神宮別宮 月讀宮 御塩殿神社 二見浦公園
3月12日、日曜の夕方伊勢市に到着した。伊勢市駅から伊勢神宮の外宮にのびる道は広くて明るい。その外宮参道に山田館がある。入り口ガラス戸の向こうには女将さんともう一人女性が見えて、母と一緒に中に入るとすぐわかってくれた様子で、早速ご挨拶をした。 玄関は横に長く、ど正面にある階段は重力に逆らうレッドカーペット状態。女将さんに案内されレッドカーペット階段に吸い込まれるように2階へ上がっていく。 「ここは…」また一段上がり「ここは…」また一段上がり「一体ここは…」という気持ちが
今回の伊勢への滞在では期待以上に豊かな時間を過ごすことができた。 本滞在記では、このワーケーションのハイライトとなった国指定の重要無形民俗文化財にも登録されている「高向御頭神事(たかぶくおかしらじんじ)」についてふれてみたいと思う。 高向御頭神事は、三重県伊勢市御薗町高向にて年に1回、無病息災・厄払いを願う神祭として受け継がれてきたもので、その始まりは、養和年間(1181~82)の天候凶変や悪疫の蔓延に苦しむ中、神童の少年が御神体であった獅子頭を持ち出し、お祓い清めの踊りを
伊勢クリエーターズワーケーションの機会を賜り、2021年4月8日から4月21日までの日程で参加した。 当時は、コロナ禍の真只中で、この日程は、第2回目の緊急事態宣言と第3回目の緊急事態宣言の間の隙間と記憶している。4月5日に始まった「まん延防止等重点措置」の対象から三重県は外れていた。この頃は、県外に出掛けていくことは、なかなか難しい時期で、茨城県の土浦ナンバーの車が、伊勢市を走っていること自体が希だったから、私は異邦人で身を潜めながら2週間を過ごした。 4月9日の早朝、滞
勝又公仁彦 伊勢クリエイターズワーケーションで、当初私が事務局にお願いしたのはたしか、以下の2つのことだったと思う。 1.伊勢の青石とはどのようなものか 2.国崎など伊勢神宮に神饌を納めている人たちのお話を伺いたい ところが、新型感染症の蔓延と当方の多忙による延期を続けているうちに、時が過ぎ、実際何をお願いしているかも忘れてしまった。 2022年度末での事業の終了が告げられたため、年度内の執行となったが、改めて上の2点につきお願いをした。 このうち、1につい
漫画家をしております、PEACH-PITと申します。 伊勢市クリエイターズ・ワーケーション2020に参加し、伊勢市に2週間ほどワーケーションとして滞在させて頂きました。 コロナ禍のために延期に延期を重ね、滞在時期は2022年秋。 楽しみが延びた分、伊勢の魅力をたっぷり堪能させて頂きました。それはもうあっちこっち、たっぷりみっちり、味わい尽くす勢いで。 伊勢神宮の内宮外宮、市内別宮、二見神社、猿田彦神社と、由緒正しい荘厳な、あるいは清廉な社の数々。 国内では今や貴重
初めて伊勢神宮に行ったのは、もう随分と昔の事。確か20歳の頃の1月2日、知り合いに誘われて。行った日が良かったのか、悪かったのか、結界のような場所だと感じた事を朧げには覚えているが、主な記憶はとにかく人が多かった事、それだけ。行列の中、牛歩のように参拝した。 だから思い出そうとしても、人混みの景色しか思い出せない。赤福も並ぶのを諦めて食べなかった気がする。とはいえ、悪い印象だったというわけでもない。伊勢市によるワーケーションで伊勢に滞在出来る事が決まったときに、真っ先に行っ
石の細胞 石積みは人間の手で、石を結晶化させる行為。 2023/ 1.11 禊までの岩風景
いしころ 石ころを手にした時に導かれるメメント、その感触も石は持っている。 2023/ 1.10 外宮から内宮までを歩く この写真の石の役割を見てみると実用性と景観力に満ちている。地形の段差を解消するための土留め石垣、歩行しやすい細かい砂利と水路との境に縁取られた小石による参道、その間を埋める玉石による水路、水路をわたるために架けられた大判の石橋、角に立つ石橋を挟み込む橋添石。全てが石という素材で作られ調和を生み出していることに気がつく。比較的新しいとされる倭姫宮である
自分は美術と庭園のエッセンスを曖昧に混ぜ込んだような作品をつくっています。独立して25年ほど経ちますが、木と石のつかみどころのない自然観に魅了され、庭仕事に尽くしてきました。 「神社の庭」を探しに。 2020年に長崎県諫早市の諫早神社で庭園計画の依頼があり、デザインを進めていく中、ふと「神社の庭って何だろう?」と考えはじめました。奈良生まれ、高校は京都のお寺にある学校という環境で育ったこともあり、いつか神社仏閣の庭をつくりたいと思っていたので、その部分を掘り下げて見ようと
3月5日 今日は早朝から外宮に行ってみる。まだ春先の冷たい空気が静けさに満ちていて、昨日の内宮とはまるで対照的な空間だった。一息つく。そして正宮の横にある、今は小さなお社だけが立つ新御敷地にそびえる杉の大きさに目が入った。根元が少し斜めになっていて、黒っぽい皮がねじれるように揃っている。人々が触る根元は皮が剥げて赤くなっていた。いったい何百年ここにあるんだろうか。昨日の内宮でのお伊勢参りでは“お参り”という行為にばかり気が向いてしまい、自然にはあまり意識が向かなかったが、今日
伊勢市クリエイターズ・ワーケーションに応募したのは作品制作のインスピレーションを得るために伊勢市内の仏像などを拝見したいと考えたことがきっかけでした。国宝や重要文化財に指定されている文化財は、特別展などで人目に触れる機会が多いですが、県や市指定の文化財は、現地に赴かない限り目にする機会はめったにありません。そこで、伊勢神宮を中心とした神社のイメージが強い伊勢市にはどのような文化財があるのか気になったのが当初の動機でした。 コロナによる延期を経た2023年3月2日から12日(
毎朝、子供の弁当を作る。2年前、長男が小学校に入学して以降、それが朝のルーティンになっている。決して料理が得意というわけではない。しかし、少なからず育児に関わってきた自分としては、子供が小学校という新たなフェーズに足を踏み入れると同時に、自分も何か新しいことをやってみようと始めた試みだ。出張など、物理的に不在の場合を除いて、ほぼ毎日弁当を作っている。その中で気付いたことは、パパはパパなりに、ママとは違う角度から“食育”に関われるということ。例えばママがお弁当を作るとき、きっと