見出し画像

【伊勢市】クリエイターズ・ワーケーション、始めます。

三重県伊勢市です。

あなたは、伊勢にいらっしゃったことがありますか?
行ったことがなくても、「お伊勢さん」と親しみをこめて呼ばれる伊勢神宮のご鎮座するまち、と言えば、ご存知の方が多いのでは。
伊勢のまちは、毎年、何百万人もの神宮参拝者のみなさまをお迎えし、「おもてなし」しつづけてきました。

今、世界は新型コロナウイルス禍に見舞われています。
このことによる地域経済へのダメージは甚大です。
とりわけ、不特定多数の人の行き来を前提とする「観光」にとっては、これまでに経験したことのないほどのピンチだと言わざるをえません。

今回、伊勢市が行う「クリエイターズ・ワーケーション」は、新型コロナ禍による地域経済への影響に対応する、さまざまな取組のうちの一つです。
「文化・芸術分野のクリエイターを伊勢にお招きし、創作活動に専念してもらう」
というシンプルなこの事業は、少人数でありながらも長期滞在をしてもらうことにより、観光を活性化するねらいを持っています。
また、今後に向けて、「ワーケーション」(ワーク+バケーション)の“新しい旅”としての可能性を模索するねらいもあります。

なぜ、クリエイターなのか。
今回お招きしようとしている文化・芸術分野のクリエイターは、
「ここに滞在し、仕事(=創作)をした」
という事実そのものが、その後、まちの魅力をたくさんの方に知っていただくきっかけになりうる存在です。
例えば、伊豆・湯ヶ島温泉の情緒が、当地を愛し長逗留した川端康成の名作『伊豆の踊子』とともに色褪せることのないように。
あるいはフランス・バルビゾン村の農村風景が、ミレーをはじめとする「バルビゾン派」の描いた傑作の数々とともに人びとを魅了しつづけるように。

辛い時期だからこそ、さり気ないけれども美しい伊勢の魅力を再発見し、全国のみなさまにあらためてお伝えすることが大切だと考えました。
そのために、クリエイターのみなさまの力をお借りしたいのです。

もとより、伊勢は「クリエイティブ」なまちだと言えるかもしれません。
ここには、20年に一度の神宮式年遷宮によって、常に若々しく瑞々しくある「常若(とこわか)」の精神が息づいているからです。
「日本人の心のふるさと」と言われる伊勢神宮。
古来、神宮参拝者にとって禊(みそぎ)の地であった名勝・二見浦。
神宮の鬼門を守り、伊勢のまちを一望する朝熊山。
かつての商人街の面影を残す、蔵のあるまち河崎。
川端が伊豆を愛し、19世紀の画家たちがバルビゾン村に心惹かれたように、暮らすように旅する伊勢が、クリエイターのみなさまの創作意欲に火をつけるものと確信しています。

未来を照らす、輝かしい才能のご応募をお待ちしています。

※ご応募にあたっては、こちらの投稿をご覧ください。