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【編集後記】函館地域承継ストーリー#3

この記事は、​函館圏の事業承継例を紹介する「函館地域承継ストーリー​継ぐ人、継がせる人」の編集後記です。以下の記事についてお話しします。

「あぁ、佳江ちゃんのところね!うちもお世話になってるわ。」
取材当日の夜に訪れた居酒屋のママさんは言う。

小口商店さんを知ったのは、同業の酒屋さんからだった。女性が先代から継いで酒屋を営んでいるという。

大きな会社でない限り、函館で第三者承継の話を聞くことは珍しい。すぐにFacebookを通じて連絡したところ、快く取材をお引き受けいただいた。

函館らしい曇天の中、フェリーターミナルの向かいの小道を入る。小口商店が現れた。見た目は昭和レトロないわゆる地元の酒屋さん。緑色の屋根が目立ちとても感じがいい。中に入ると承継を受けた冨樫 佳江(かえ)さんが笑顔で出迎えてくれた。店内は日本酒のテーマパークだ。先代から受け継いだという日本酒のラインナップは東京でも十分に通用する。

取材後に日本酒について聞くと、とても楽しそうにお酒について語ってくれた。人懐っこいお人柄と函館人らしい配慮。

居酒屋のママさんは言う。
「佳江ちゃんはね。応援したくなるのよ。とにかく頑張ってほしいわ。」

小口商店は、先代も愛すべきお人柄だったと聞く。提供された絶品の刺身を食べながら思う。冨樫さんに代わっても小口商店の本質は受け継がれたのだろうと。

取材・執筆担当 豊島翔

多忙の中、取材を受けてくれた冨樫 佳江さんに謝意を表します。

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