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絵画教室を始めるにあたって、藝大受験から藝大在学中の美術教育で学んだことを振り返ってみた

まずはじめに、
オンラインの絵画教室を始めます!

レッスンURL
https://preply.com/ja/tutor/3875881?previousPage=https%3A%2F%2Fpreply.com%2Fja%2Fonline%2Farts-tutors

Preplyというレッスンのプラットフォームにて、絵画のレッスンを開講しました!
毎週土日の9:00〜21:00の間でご予約が可能となっております。

大学時代に4〜5年ほど、子供向けの講師としてに絵画や立体造形を教えた経験から、
いつかは自分でレッスンを開講したいと考えていました。
小規模ではありますが、まずは自分のできるところから、はじめの一歩を踏み出しました。

レッスン内容は、デッサンなどの基礎スキル〜絵を通して自身を掘り下げるコーチングなど、子供から大人まで楽しめる内容となっております。(対象年齢は4歳〜上は問わずです!)
使用教材は、鉛筆やクレヨンなどの身近なものから、
木炭、絵の具や粘土など幅広く対応していますので、ご自身の気になる素材を持ち寄っていただいて構いません。

ご自身や、周囲の方でご興味がおありの方は是非一度お気軽にお試しください!

藝大受験〜藝大在学中に学んだ美術教育ってなんだったの?

絵画教室を始めるにあたって、私が18歳から受けてきた美術教育で、実際に何を学んだのか振り返ってみました。

「技術を捨てろ」の真意

美大・藝大受験を経験された方はご存知の通りですが、
まず、美大・藝大を目指すとなったとき、ほとんどの人が美術予備校でデッサンや模刻などの基礎スキルを身につけ、
そしてなんとか大学に合格した暁には「予備校で身につけた技術を捨てろ」と言われる(私は入学者ガイダンスで副学長に言われました)という経験は、誰もが通る道です。

これについて、私はずっと理解をうやむやにしていたのですが、最近になって(今頃になって)ようやく腹に落とし込みました。

これはきっと「表面的な捉え方を捨てろ」と言われているんですね。

美術予備校で身につける「技術」は無駄なのか?


これもよく予備校生がぶつかる壁の一つです。
私が出した答えとしては「無駄じゃない」です。
では美術予備校でデッサンや模刻などのスキルを身につけることは、なんのためにしていることなのか。

答えは「本質を捉える(第一ステップ)」だと思っています。
例えば手というモチーフをデッサンしたり、模刻したりするとき、パッと見た形や色を捉えようとすると形が崩れてぐちゃぐちゃな出来栄えになってしまいます。これは、表面的な情報で捉えようとしているからです。
手には皮膚があって、皮下脂肪があって、筋肉があって、骨があって、血管とかもあって、、それらがどう関係し合うことで、目の前の「手」という形が成り立っているのか。同じように表面に見えている肌色はどうやって肌色になっているのか。目の前にある手は火照っているのか冷えているのか。
表面的に見えている形や色ではなく、そういった、モチーフが内包する様々な情報からモチーフの「本質」を捉えようとする。

技術があるから上手い絵が描けるのではなく、本質を捉えるから結果として上手い絵が描ける。

多分、これができると美大・藝大に受かるんだと思います。(勝手な主観)
そして、こういった本質の捉え方は、答えがあるロジックなので、前述した通り「第一ステップ」なのだと思います。

「本質を捉える(第二ステップ)」

そして、大学合格後に放たれる「身につけた技術を捨てろ」という言葉は、「第二ステップ」となります。

これまで美術予備校で与えられる課題に答えるためには、技術というものの見方で十分でしたが、実際に作品を生み出すとなると、途端に技術は表面的なものとなります。

というのは、モノ(物理的な)を捉えるにはロジックで対処できますモノ(物事や人の心など目に見えないもの)の本質はロジックでは捉えることができないからです。
そういったものをロジックという技術で捉えようとすると、途端に形式ばってカチコチのものが誕生してしまいます。

これが美大・藝大界隈の人たちが口々に「上手い絵は誰にでも描ける」と言うことの所以だと思います。

結局美術教育で学んだものとは

ここまでつらつらと書きましたが、
私が18歳からの美術教育で学んできたことは

「本質の捉え方・捉えるまでの粘り強さ」だと考えています。

これは、私の所感だと生きる上での全ての事象に対応するものです。
そして、26年間生きてきた中で、人生のどん底に落ちた時に助けてくれたのも、この向き合い方でした。

絵画教室を開催するうえでの抱負

最後に、今の私の教える技術でどこまでできるか、正直わからないところが大きいですが、

子供たちには、大人になる中で何かにぶつかった時の心の拠り所を、
私より年上の方には、人生の振り返る機会や今後の自分と向き合う機会を、


提供できるようにがんばります!

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