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コラム_自然ガイドとして「子どもたち」と向きあう

こんにちは!森から庭まで、まちの色んなところで自然ガイドをしている、おおくまですm(_ _)m
noteでは自然ガイドのしごと内容や、さんぽが楽しくなる自然観察のコツなどをご紹介しています。――――――――――――――――――――――――――――――――――

おおくまが開催する自然観察会。そのお客さんの半分は子どもたちです。2~10歳の子たちが多いかな。

​子どもが自然に触れ合う機会が少なくなってきているご時世。子どもたちどころか最近はもう親世代すら自然の中で遊ぶ機会がほとんどなかった人も多いので、森で遊ぶという文化そのものを知らない子どもたちが多いのです。いやー、自然観察会のやりがいがありますね✨✨✨ 落ち葉がじつは赤や黄色だけではないこと。バニラのように甘い香りがする木が身近にあること。遊びを通して世界の解像度があがると子どもたちは(文字通り)目を丸くしてこっちを見てくれるので、あー、生きててよかったー、俺。と思います。

おおくまは「子どもたちが将来、自然を大切にしてくれたら良いなぁ」という下心を持って自然観察会をしています。でも、これが難しいもので。。この気持を強く出しすぎると、かなり押し付けがましい内容になってしまいます。じぜん"を"ま"も"って"く"れ"よ"な"(´;ω;`)みたいな。こうならないように「自然を大切にしてくれたらラッキー♪~(´ε` )」くらいの気持ちでやっています。自然を大切にしながら暮らすって、実際には気をつけることがたくさんあるのでぶっちゃけ大抵の人にとってはめんどくさいし、長く続けるとなると根気か、少なくとも楽しさが必要です。そんな暮らし方を、アツアツの熱意を持って伝えても、受け取ってもらえないことが多いのです(私見ですが)。

じゃあどうするかというと言葉ではなく態度で示します。たとえば、森を歩くときに足元をしっかり見て花を踏まないようにしたり、きのみを採るときに「いただきます」、昆虫をつまんで手のひらに載せるときに「ごめんね」と言ったり。子どもたちは感性がとても鋭いので、こうした態度にもきっとを感じてくれるはずと、憧れてくれるはずだと信じてやっています。

また、大人たちと自然観察会をするときもそうですが、子どもたちとの時間では特に、子どもたちが持っている文脈を活かしてコミュニケーションをとります。具体的には、彼らの間で流行っている流行っているマンガやゲーム、芸人さんが使っている言い回しを使うのです。そうすると、面白いくらいに簡単に笑ってくれるし、こちらが伝えたいことを受け取ってくれます😊

子どもたちは子どもたちなりに、自分が立っている世界を知ろうとしていて、考えています。そんな彼らの日常的な旅にちょっと同行して、ほんの少しの間の時間だけ一緒に歩く。こうした姿勢で、自然ガイドとして子どもたちと向きあっています。

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