「降圧薬はABCDで覚えよう!」〜作用機序から理解する!
こんにちは!TERUです、ここでは代表的な降圧薬の作用機序を解説します
病理学講義5)の派生の記事です、以下に目を通していただくと分かりやすいです
後半で、過去問の解説もします!
読むと血圧上がりそうな、難敵!「レニンーアンギオテンシンーアルドステロン系」は、覚えられましたか?
この記事を踏まえて、まずは5つの降圧薬を理解しましょう!
レニンアンギオテンシンアルドステロン系において、それぞれ作用する部分に薬剤を入れてみたのが下の図です
これを踏まえ
薬剤の特徴を表にしました
最後の行は、覚え方のAABCDです、頭文字の順で覚えましょう!
血圧を規定する因子で、特に重要なものに
「心拍出量」✖️「末梢血管抵抗」の、2つがあります
ざっくりと、「心拍出量」に関しては、心臓が頑張る心拍数増加や、収縮力増強、あるいは血管の中身が増える、循環血液量増加などが影響して、血圧は上昇します
そして、「末梢血管抵抗」に関しては、末梢血管が収縮して血液の流れに抵抗が増すと、血圧は上がる、と理解しておきましょう
レニンアンギオテンシンアルドステロン系は、これらに関与し、昇圧する方向に作用します
そして、降圧剤はそれぞれの場所で降圧方向に働くわけです
例えば、カルシウム拮抗薬は、血管拡張作用で、末梢血管抵抗を減少させますし、β遮断薬は、心拍出量を減少させ、利尿薬は循環血漿量を減少させます
ちなみに、降圧薬の作用機序に関する過去問題があるか調べたらこのようなものがありました!
なんと作用機序まで突っ込んだ問題が、第91回の看護師国試に出ています!
難しそうですが、この表が頭に入っていれば、選択肢は、表そのままの文章なので解けますね!
a,b が正解で、cと、dのカルシウム拮抗薬と、β遮断の説明が逆になります
今後、組み合わせが変わるだけの類似問題が出る可能性もありますので、おさえておきましょう
ところで臨床では、降圧薬の投与は単剤からはじめますが、降圧効果が不十分であれば、増量や、多剤の併用を行います
降圧薬だけで2~3剤使っている患者さんはよくいらっしゃいますよね
降圧薬には推奨される組み合わせがあります
このような図でよく表されます、参考にして下さい
このように、降圧剤は様々な作用機序のものがあります、自分の受け持った患者さんの内服を調べて、組み合わせや、起こる可能性のある副作用をチェックしておきましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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