見出し画像

なぜ医療機関の口コミ評価は低くなりやすいのか。


Amazonや楽天で何か商品を買おうと思えば
レビューの口コミを調べ
旅行に行こうと思えば
ホテルの口コミサイトを調べ
食事をしようと口コミの評価が高い店に足を運び
口コミでおすすめをされているメニューを注文する。

そして、今は医療機関の選択にも口コミが必要不可欠の時代です。


私自身も医療機関を利用する際には
必ず口コミを確認をしてから、かかるようにしていますが
不思議なことに医療機関の口コミは
飲食店などに書き込まれるものと比較をして
辛辣な言葉を使用しての低評価が多い印象です。


ここいいかも。と気に入った病院やクリニックを見つけても
書かれているあまりの辛辣な言葉の数々に
足を運ぶのが恐ろしくなってしまい
受診をやめてしまうこともありました。

なぜこんなにも医療機関の口コミ評価は低くなりやすいのか。

考えてみました。

飲食店を利用したり
気になってたホテルへ宿泊をしたり
欲しいものを購入する時には

・食べること
・宿泊すること
・手にいれることができること

この事実自体が幸せなことであり、気持ちも高まっています。
とても嬉しくて心地の良い時間です。

だからこそ
よっぽどの予想を上回ることが起きない限り
評価は辛辣なものにならない。

少し予想していた味と異なるけれど、美味しい
少しイメージと異なるけれど、宿泊が出来て嬉しい
少し写真と異なるけれど、かわいい

しかし医療機関は異なります。

ご来院される患者様は
基本的に何処かに何らかの不調や苦痛を抱えていることが考えられ
診断や治療への不安をお持ちの方が大半です。

「楽しみ」に、来院をしていません。

来院者の気持ちがマイナススタートであるからこそ
不満や怒りを感じやすい状況にあるのはないかと思います。

だからこそ、そこでの評価はかなり辛辣なものになる傾向にあるのかもしれません。

そして、私もそうであったように
心の片隅で「医療機関に行けば治してくれる・治る」と思っているところが多い為
本当に治ったとしてもそれは当たり前のことなので高評価とはならない。
思うように治らなかったときには
さらに苦痛を抱えることとなり、評価が辛辣なものとなる。



勿論、医療機関によっては口コミがすべての場合もあるし
上記のように、口コミがすべてではない場合もある。

全ての言葉を鵜呑みにするのではなく
白でもなく
黒でもなく
その狭間の中間色の世界をいったりきたりしながら
その曖昧さを大切にしながら。


正しさの中にも、正しくないことが存在し
正しくないものにも、正しさが存在する。


この言葉の意味をしっかりと理解をする。





医療法人takk
糖尿病・甲状腺 上西内科
ito

-----
たいせつなお時間を割いていただき
お読みくださり、ありがとうございました☻
-----