そこに居るために

「そもそも、その場に人間が居るってどういうこと?」という大前提から舞台芸術を考えるため…

そこに居るために

「そもそも、その場に人間が居るってどういうこと?」という大前提から舞台芸術を考えるための寄り合い。空間と人間の関係性を“居る”という状態から紐解く取り組みを行う。ダンサー・振付家の宮本悠加と演出家・劇作家の三浦雨林の二人で活動中。

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居る日記:8日目〜10日目(北林)

豊岡演劇祭2023のレジデンスの記録です。 後日投稿となってしまいましたが、制作の記録として残します。 まとめてどうぞ。 8日目 朝、作品制作がまったく終わらない気がしながらも、海が見たかつたので竹野の海へ。 バスで浜まで行けるかと思ったけどGoogle mapの表示する時刻表とバス停のものがまったく異なっており、歩いた。 本日も暑い。燃えてしまう。 途中通った神社でお参りをした。松ぼっくりが綺麗に並べられていた。 20分ほど歩いて、浜へ辿り着いた。 綺麗だった。い

    • 居る日記:6、7日目(北林)

      豊岡演劇祭2023でのレジデンスの記録です。 後日投稿になってしまいましたが、記録のために書きました。 まとめてどうぞ。 6日目 朝、江原の町を少し歩いた。 古い民家も多いけど、空き家だらけではなく、人の暮らしがちゃんとそこにある感じがする。 ぐるぐる歩き回り、コンビニや業務スーパーなどもあることを知った。 ここに住める感じがしてきた。 川の土手を歩いていた。 このままではどこまでも歩いて行けてしまいそうだった。暑すぎなければ。 この日は猛暑で、立っているのも大変だっ

      • 居る日記|12日目(宮本)

        青い日記です。 香美町に行った。 香住へ向かう電車の中でみなみさんと出会う。2日会っていないだけなのに、お互い自然に「お久しぶりです」が出ておもしろかった。 一緒に香住区中央公民館で青年団プロデュース公演『馬留徳三郎の一日』を観劇。受付で雨林が働いていた。テクニカルスタッフに入っている友達とも会えてうれしかった。 客席から何度も笑い声が上がっていたけれどわたしは一度も笑えず戸惑い、そのことも含めてさびしさを覚えた。たぶんわたしが未熟で人生経験も浅いこと、それが当たり前のこと

        • 居る日記|11日目(宮本)

          昨日の日記で、今日は遠出をしたいぜというようなことを書いていたが、結果から言うとしていない。 理由は暑かったから。 今日はぜんぜん写真を撮っていない。 代わりにマップのリンクを貼ってみる。 まるやまコーヒーショップさんへ。ここのホットケーキがおいしいと聞いて、気になっていた。 というわけでホットケーキを注文。1枚か2枚か選べます、と言われてとくに迷わず1枚にしたが、これは2枚いけたな、という軽さとおいしさであった。 少しの間ここで作業をしていた。ふと振り返ると、昨日舞台

        居る日記:8日目〜10日目(北林)

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        • 居る日記(豊岡演劇祭2023)
          18本

        記事

          居る日記:4日目、5日目(北林)

          毎日遅くまで歩き回りすぎて、文章を書く余裕なく爆睡していました。 続けられる日記を書こうと思います。 4日目 朝、再びハチゴロウの戸島湿地へ。 向かう途中、道にキツネのような動物が座っていた。 私をじっと見つめた後、ぴょんぴょん跳ねるようにして茂みの方と走っていった。 観察小屋から見える風景をスケッチした。 昼、宿を掃除した後、玄武洞公園へ。 巨大。かっこいい…! たまにジオパークなどで見かけるこの六角形の岩、このような形で割れる理由や、昔は資材として重宝されてい

          居る日記:4日目、5日目(北林)

          居る日記|10日目(宮本)

          10日目! 今日は豊岡市街を歩いた。道幅は広いが、車通りが多くて少し歩きづらい。 ふつうの散歩日記と観劇の記録。 お昼、喫茶店のカレーが食べたい!と思って茶房やしろさんに入店。 満足。本当にスパイシー。鼻をずるずるにしながら食べた。 店を後にしてまた歩く。 いつもとは違う場所から川を見た。(575) 信じられないくらい汗をかいている。 のんびり歩いていたら遠くまで来てしまっていることに気づく。 このあと観たい舞台があったのだ。 少し早足で豊岡駅方面に戻る。30分ほど歩

          居る日記|10日目(宮本)

          居る日記|9日目(宮本)

          8日目の日記は、宿に居てみた動画です。 昨日、豊岡に引越した。 城崎温泉から電車で二駅の移動だが、着いた途端に窮屈を感じ、居場所がない!逃げたい!と思った。街から人間の匂いがする。体がびっくりしている。 東京に帰れないかもしれない。 なんだか気持ちがざわざわして、眠れなそうだったので、夜中に駅前を気の済むまで散歩した。 今日は豊岡演劇祭初日。 江原河畔劇場で公式プログラムの『KOTATSU』(青年団)を観劇。素晴らしかった。本当に良かった。今日は何もしたくない。 朝から

          居る日記|9日目(宮本)

          居る日記:3日目(北林)

          朝、晴れていた。 今日は展示会場の大掃除をするために、昼頃に城崎から江原へ移動する予定だった。電車までの時間、城崎麦わら細工伝承館を鑑賞した。 受付に居た方の手元を見ると、麦わら細工の作業を行なっていた。 最終的にはコマになると言っていた。 12時、江原駅に到着。 掃除用具などを購入し、”そこに居るために”のもう1人のメンバーである三浦雨林さんとも合流。今回の滞在で、はじめて3人が揃った。 会場まで一緒に歩く。遅れて豊崎入りした私にとっては、はじめての展示会場の下見でもあ

          居る日記:3日目(北林)

          居る日記|8日目(宮本)

          城崎から引越します。

          居る日記|8日目(宮本)

          居る日記|7日目(宮本)

          豊岡に来てあっという間に1週間が経った。 生活に慣れてきたような、いまだに戸惑っているような。 今日は居るチーム3人で集合して『土地も家の中にいる』の会場となる民家の大掃除と下見。こちらのお家には蔵があり、なんとそちらも展示会場としてお借りできることになった。想定の数倍の広さになる。 今回は雨林が構成や映像、みなみさんが美術を担当する。ふたりが会場を見ながらどんどんアイデアを出し合っていく。その止まらなさに驚く。わたしはというと、ふたりを見守りながら終始ぼーっとしていた。

          居る日記|7日目(宮本)

          居る日記|6日目(宮本)

          わたしには体しかないという後ろ向きな思いが日々強くなる 今日は天気がぐずつきそうだったので、遠出はせずに城崎周辺を散策することにした。 みなみさんと一緒に、まだ行っていなかった城崎文芸館へ。 現在は「城崎麦わら細工 前野治郎展」という企画展が開催中だった。麦わら細工は豊岡市の無形文化財に指定されている。以前は東京の大森でも生産されていたが、職人が途絶え、現在は城崎でしか作られていないそうだ。 常設展には「城の崎にて」の著者である志賀直哉にまつわる資料や、城崎温泉の歴史を

          居る日記|6日目(宮本)

          居る日記:2日目(北林)

          朝、なかなか起きられない。 窓の外からは、しとしと雨の降る音が聞こえた。 あー、やっぱり雨か。昨日の夜の天気予報は当たっていた。 悠加さんがコーヒーを淹れてくださった。 ドリッパーもミルも持参しているなんて!朝から贅沢な時間だった。 雨が降っていたので遠くへ行く気にもなれず、「その土地のことを知りたいならまず博物館へ行け」と誰かが言っていたことを思い出し、城崎文芸館へ。 企画展で並んでいた麦わら細工の展示に心を動かされる。 城崎で生まれ育った人が、城崎での暮らしの中から

          居る日記:2日目(北林)

          居る日記:1日目(北林)

          筆者:北林みなみ(絵描き) 朝、寝ぼけたまま冷蔵庫に入っていた梨を2つむいた。 どうしても本日中に食べてしまいたかった。本来だったらフルーツは保存容器に入れて大切にちびちび食べたいところだが、今日だけはそれを諦めなければならなかった。 切った梨と、昨晩茹でた殻付きのゆで卵を、適当なビニール袋へどさどさ入れてリュックへ詰め込んだ。 今日から豊岡演劇祭2023での滞在制作のため、兵庫県豊岡市に滞在する。 今回の旅は期間が長いので、冷蔵庫の中身を整理したかったのだ。 計画性がな

          居る日記:1日目(北林)

          居る日記|5日目(宮本)

          暑さで目が覚める。 日中はずっと机に向かっていた。 夕方、北林みなみさんが豊岡入り。 今回の「居る」メンバーが揃いました。 宿に荷物を置いて、2人で夕飯を求めて出かける。 以前雨林が教えてくれて気になっていた「をり鶴」さん。にぎりと迷って海鮮丼。こんなにきれいな海鮮丼見たことない。お酒を飲むか悩んでいたらみなみさんが「せっかくですし景気付けに!初日ですから!わたしの」と言う。わたしにとっては5日目だけど、あなたの1日目であることは確かだったので遠慮なく飲んだ。味は上品で

          居る日記|5日目(宮本)

          居る日記|4日目(宮本)

          早急に休む必要を感じるので今日は短め。 今日は宮本が静かなピンチに陥ります。 お楽しみに! 暑い。 昨日の雨とは打って変わって強めに晴れた。城崎の街景色が本気を出してきた。美しい。 『土地も家の中に居る』のポストカードが届いた! カードの絵は、今回一緒に滞在制作を行なう絵描きの北林みなみさんに描いていただいた。とても素敵なので全員見て。 さっそく江原河畔劇場に置かせてもらった。ご来場の際はぜひお手にとってください。これからいろんな場所で配ります。 外に出る前に、雨林

          居る日記|4日目(宮本)

          居る日記|3日目(宮本)

          昨晩、日記を更新したあとに10分ほどヨガをして眠った。 睡眠の質が明らかに向上した。 今日は豊岡市立歴史博物館を目指す。 外は雨。 リサーチ3日目 江原駅から歴史博物館までは15分ほど歩く。まず何か食べたい。 あったかい…ありがたい… 江原駅東口の目の前にあるお弁当屋さん。お店の前に立ち止まって中を覗いていたら、店主の方が出てきて「お弁当屋で〜す」と言ってくれた。そんなのずるいよ〜と思いつつよろこんで吸い込まれる。これはコロッケ弁当。ほかにも焼きサバ弁当やシュウマイ弁当

          居る日記|3日目(宮本)