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#3 バリキャリな私の自分業の種 ①講師業

会社員を今まで通り継続しながら、副業で新しい何かを仕事にできないか。
新規事業立ち上げワーキング審査会の落選後、私はがっかりした気持ちから立ち直り、改めて自分の棚卸しに着手しました。
2023年8月、会社の夏期休暇が始まる頃でした。

台風襲来を受け帰省を中止した我が家のお盆休みから大きなイベントがなくなり、私に突然、ポッカリとたくさんの時間ができました。そのボーナスのような時間を使って、私は尾石晴さんの『40歳の壁をスルッと越える人生戦略』をじっくり再読し、自己分析と内省に取り組みました。


『40歳の壁をスルッと越える人生戦略』は2022年12月に発売された本で、著者のVoicyリスナーである私は予約購入後、すぐに読了していました。
自分が副業するなら、の視点で自分を省みるあたり、尾石晴さん提唱の「自分業の始め方、育て方」に沿って考え進めると良いに違いない、とピンときて再読を決めたのです。

こちらの本は是非読んでいただきたいですし、本の内容紹介は割愛します。

本の再読と内省の結果、私は以下2つの「自分業の種」を見つけました。
①スキルシェアサイトでプレゼン上達法の講座をする講師業
②かわいいサイン(署名)を個人向けに提案するサービス業

自分業の種①:
スキルシェアサイトでプレゼン上達法の講座をする


私は身近な人や上司から、ものすごくプレゼンを褒めてもらえます。
ここでの「プレゼン」とは、パワーポイントスライドで説明資料をまとめ、誰かに発表する機会のことを指しています。私は上司への業務報告、他社他部署を相手にした説明などで、日常的にプレゼンを行っています。
私のプレゼンの特徴は、単なる聞きやすさ、わかりやすさにとどまらないこと。私自身の感情も伝わり共感を伴う納得感があることです。
なんて、今でこそ我ながらプレゼンが得意ですと言いきっている私ですが、もともとそうではありませんでした。
3つ前に投稿したnote記事「#1 バリキャリな私が、なぜ副業を始めたのか」で書いた通り、私は数年前に2年連続昇格試験を受けています。昇格試験の内容は、自業務の取り組みをスライドにまとめ、上位や人事部にプレゼンするというものです。

特に一般職S級昇格試験では合格率が厳しいとの前評判もあり、自部署の上位メンバーにプレゼン練習に協力してもらい、なんなら家族や友人にもプレゼン相手になってもらい自主練に励み、普段は絶対にやらない休日出勤でプレゼン資料を修正したりと、とにかく全力を尽くして事前準備し本番に臨みました。
そんな一連の昇格試験対策は私にとって、プレゼンの特訓になりました。そのおかげで聞きやすい、わかりやすい、そして自分の思いも伝わる説明能力が、いつの間にか底上げされていたのです。
この経験を通して私は「プレゼンスキルは練習すれば誰でもある程度向上させることができる」と確信を得ていました。
また、誰かに何かを説明するシーンは仕事のプレゼンに限らず日常にあふれており、プレゼン能力を高めるとあらゆる対人関係を円滑にでき、自分の人生を生きやすくなる、とも思うようになりました。

私の周囲にはプレゼンに苦手意識があるあまり、ちょっとした上位報告ですら緊張状態で「数時間前から手が冷たくなって他の仕事が手につかない」と言う人がいます。
また、説明資料や口頭説明がわかりにくく、その成果の大きさが上司に伝わらず評価につながらない人や、「あの人の説明は長すぎるし何を言いたいかサッパリわからないから、できれば一緒に仕事をしたくない」なんて言われてしまう人、というのも一定数います。
相手に言いたいことをわかりやすく伝える説明スキルというのは社会人、特に報連相を基本姿勢で求められる会社員にとって、業務ストレスをぐん減らし正当な評価を受けるために、是非とも磨く価値のあるものです。
そればかりか、実は周囲と協力し成果を出すためのベースとなる「人間関係構築」にも寄与する能力なのではないかと、私はそこまで思っています。「この人は何を言いたいんだろう」と相手の意図をくみ取るのに大きな労力を要する人に、誰しもストレスを感じているからです。

何を言いたいのか理解するのにパワーを使う状態が続くと人はイライラが募っていき、ついには「その相手とは話したくない(ストレスだから)」となりかねません。その人の人格が問題ではなく、説明がわかりにくいだけなのに、です。
もちろん仕事以外のコミュニケーションも同様で、逆に言いたいことをすんなり理解できるような明快な話し方の人は好感度も高いものです。
そんな「明快な話し方」のスキルとは天賦の才などではなく、一度きちんと練習をすることで誰でもある程度は身につけることのできる「技術」なのです。

・・・ということを自分ではずっと考えていまして、プレゼンに苦しむ人にその練習方法を伝える機会があればなあ、と思ったことがありました。
しかし、会社員としてアサインされている業務のミッションは「従業員のプレゼンスキルを上げること」ではないので、私が業務としてプレゼン上達講座を開講することはできません。上司は「そんなことはしなくていいから、本来業務をやってくれ」と思うでしょう。もし開催を依頼するとすれば外部のプロ講師なのであって、ちょっとくらいプレゼン上手と言われているだけの私には依頼されないのです。
「だったら時間外活動で自主的にやります」と色々やってみてもいいですが、私の周囲ではニーズを感じられません。そもそも自己プレゼンスキルの課題を自覚している人が少ないし、課題認識がある上で「なんとか改善したい」意欲のある人はもっと少ないです。同じ部署メンバー数名から「うるかさんはなぜそんなにプレゼンが上手いの?」「何かコツはあるの?」「どうやって事前準備してるの?」と質問されたことがありますが、それ以外の人は私のプレゼン上達法の伝授なんて求めていないだろうと、謙遜でなく客観的に冷静に見て思っています。
その上、私の勤務先は大所帯を抱える大企業。多様な価値観を持つ従業員の中には、「自主活動でプレゼン講座を開講します!」という立ち回りを快く思わない人も当然います。「何なの、あの子」的な反応をされ、反感を買い、そのために本業で協力してもらえない、なんてことがあっては本末転倒です。そういった諸々を気遣いながら事を進めるのも、エネルギーを消耗してしまいます。

社内活動でなく副業で講師をすれば、自分の持つ「プレゼン上達のノウハウ」を求める人だけに堂々と、しかも自社内にとどまらず広く伝えることができます。
尾石晴さんの本の中で、今すでに持っている自分のスキルを少しストレッチさせ自分業の種から花にできそうか検討する、という考え方が紹介されているのを読み、思いついたのがプレゼン上達講座の講師業だったのでした。
また、ちょうど友人のみわちゃんがスキルシェアサイトで活動を始め、「こんな感じでやってるよ」「うるちゃんも講座できると思う」と話をしてくれる機会があったことで、スキルシェアサイトを身近に感じ始めていました。

↓友人みわちゃん。身近なお金の疑問や困りごとについて教えてくれます。気軽に相談しやすいし、楽しい雰囲気が魅力です😄

実際にスキルシェアサイト「ストリートアカデミー」を覗いてみると、プレゼン上達講座を開講している講師は何人もいます。ふむふむ、ということは、ここではニーズがあるということだと思いました。
とりあえず一度ベンチマークしてみようと、とあるプレゼン講座を実際に受講してみて、どんな値段でどれくらいのレベルの内容なのか、具体的なイメージができました。
注力してコツコツ取り組めば私にもできそう、と思えた一つ目の自分業の種でした。

↓私がベンチマークさせていただいた新原先生。めちゃくちゃ素敵でわかりやすく、プレゼン力を上げたい方におすすめです。



私が見つけた二つ目の「自分業の種」、②かわいいサイン(署名)を個人向けに提案するサービス業について、次回以降に続きます。

↓LitLinkを作りました✨

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