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「やったことがない仕事」の進め方

やり方が分からない仕事を進めるとき、最初にやるべきことは「やったことがある人」にやり方を教えてもらうことだ。これをやらずに「推測」で進めていると、遠からず頓挫してしまうだろう(いまひとつ頓挫しているなう)。

これについては微妙な体験がある。3年前、いつもweb構築ばかりやっている自分が、「IoTデバイスを使ったアイデアコンテストの企画運営」という畑違いのプロジェクトにPMで入った時。乗りかかった船で腹を決め、東京オフィスでYouFabというでかいコンテストをずっとやってきたメンバーに、細かく段取りを教えてもらって、オペレーションに使った資料とかも全部眺めて、全体スケジュールを引いた。それを経てやっと、プロジェクトを計画する立場に立つことができた。想像できないものは、計画しえない。見える範囲で小さく始めるか、見渡せるところまで行く必要がある。

いま困っているのはうちの学校のプロジェクトで「土地活用/建物づくり」を考える件なのだが、これはまったく経験値がない話。これまでは汎用的な話し合いスキル(ファシリテーション技術)で会を乗り切ってきたけど(そういう立場だと思ってきた)、段取りのイメージがついていないと、やっぱり計画を立てる部分でリーダーシップを取ることができない。

なので、仲間内にいる棟梁の人に、まずはプロセスを細かく教えてもらおうと思う(どんなアウトプットを要所で出していくかくらいの粒度で)。注文住宅を建てたことがある人や、空間デザインをやっている他のディレクターにも教えてもらうことは多くありそうだ。

これからも未知のプロジェクトにアサインされる(巻き込まれる)ことは多くあるだろう。「汎用的なPMスキルで乗り切れる」というのは過信、というか片手落ちで、汎用的なPMスキルを下敷きに、各プロジェクトに固有の文脈と流れをインストールする作業をおろそかにしてはいけない。それさえできれば、どんなプロジェクトにも、対応できる気がする。

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