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プロジェクトマネージャーの課題図書15冊 (2019ver)

今年は本棚にある中難度〜高難度の専門書を再読・精読することを目標の一つに掲げます。この記事では、当座読む予定の15冊のリストを紹介します。

その前に解説:プロマネの専門資格PMP®を保持するには、3年間のうちに最低35時間、所定の「教育」を受けることが必要。この時間数をPDUと呼びます。いわゆる研修プログラムを受講したり、Webinar(オンラインセミナー:英語)を視聴して時間数を溜めるが標準的ですが、実は単なる「読書」でもPDUは申請できます。今年は読書の積み上げでがさっとPDUを取っちゃうことにしました。

▼前期はこんな風にPDUを集めた

さらに、現在の資格制度では「タレントトライアングル」という考え方があり、下記3つの注力分野で最低8時間を確保しなければなりません。

(1) Technical(テクニカル):いわゆる従来型のPMスキル。スケジュール管理やリスクマネジメント。

(2) Leadership(リーダーシップ):チームづくり、動機付け、交渉、人間関係マネジメントに関する領域。

(3) Strategic(ストラテジック):ビジネス、マーケティング、戦略に関する領域。

せっかく分野が分かれているので、従来から関心の強い2と3に注力してラインナップを組みました。以下、簡単に課題図書を紹介します。

(2) Leadership

順番前後しますが、以前から興味がある 組織開発(Organization Development) 関連書をLeadershipの枠で読み進めてみます。英治出版偏重です。

本来、プロジェクトマネージャは会社組織のデザインには関与しませんが、短期でも複数のメンバーが有機的に活動するプロジェクトチームはまぎれもない「組織」。学習を繰り返して高いスピードで成長するチームをつくるために、この領域の知識は必ず役立ちます。

『ピープルウェア』デマルコ。プロジェクトにおけるチームの扱い方。第2版をKindleで持っていたけど、ぱらぱらめくって読みたいので第3版を紙の本で買いました。

・『チームが機能するとはどういうことか』エイミー・エドモンソン。いま読んでます。心理的安全性を確保することなど。

『なぜ人と組織は変われないのか』キーガン。「免疫マップ」の解説書。一昨年の社員合宿で課題図書でした。2周は読んでありますが、大事なのでさらっと再読します。

『ティール組織』嘉村賢州さんが監訳、去年かなり話題になった分厚い一冊。いちおう気合いで通読はしてあるのでじっくり読み返す。

『学習する組織』センゲ。分厚いやつ。分厚いけどがんばります。『U理論』はあえて選外にしました。

『組織パターン』コプリエン。アジャイル開発組織のパターン集。パターンランゲージ好きなのでじっくり読みます。厚くて高いが買ってあって20%まで読んだ。

(3) Strategic

マーケティング/ブランディング系は最近インプットがかなり減っているんですが改めて。ケース分析本中心に。

『ジョブ理論』クリステンセン。わかりやすい本だと思います。

『経営戦略全史』三谷宏治。幅広く。

『ストーリーとしての競争戦略』楠木建。幅広く。

『プラットフォームブランディング』山口義宏。幅広く。

(1) Technical

順番前後しますが、一応PM領域についても、トム・デマルコのシリーズから3冊など。

『デッドライン』デマルコ。これは小説形式で特に面白いです。スケジュールとリソースの組み方。

『熊とワルツを』デマルコ。リスク管理の基礎。オフィスに何冊もありますが改めて精読。

・『アドレナリンジャンキー』デマルコ最高傑作っていう帯文句はどうだろう。進捗15%で挫折していたので最初から読み直す。

・『デスマーチ』エドワード・ヨードン。デマルコの本と同じ日経BPのシリーズ。

『なぜ、システム開発は必ずモメるのか?』細川義洋。テクニカルという意味では、膨大な裁判凡例に基づく失敗パターンを網羅した細川さんの本はかなりおすすめです。

読書管理はNotion

PDU申請は基本的にはそのまま通るんですが、たまーにAudit(監査)に当たると全PDUのエビデンスを提出しないといけないので、念のため全てログを残しておきます。

今年はNotionのデータベース機能を利用し、1冊単位で区切りごとに気づきを『コメント』にメモしていくことで、いつどのくらい読んだかを後から振り返りやすいしくみを試します。15分・20分などタイマーをかけて、朝晩集中して読むようにしたい。

読書ノートは折々noteで公開していくつもりです。

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