【連載小説】#3「あっとほーむ ~幸せに続く道~」年の差カップルの東京デート
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三
園での話は、その晩の一番の話題となった。おれが黙っていても、一部始終を見ていた「映璃先生」が黙っちゃいない。昨日までのおれなら「勘弁してくれ」と言って小さくなっていたに違いないが、何の予告もなしにサンタ役を任されてやりきったことは自信になっていたから、映璃が面白おかしく話すのにあわせて、自らその時の様子を再現してみせたほどだ。
それを見た彰博は、おれの変化に腰を抜かしそうになったが、「新しい君の一面を知ることができて嬉