見出し画像

49年にわたって私の続けられてきたこと

私には紙媒体の本があるからこそ続いている習慣というか、毎年秋になると必ずしていることがある。

それは、綺麗に紅葉した葉っぱで栞を作って、その自作の栞をお気に入りの本を読むときに使うこと。もうかれこれ49年続いている。

小学二年生のころ、私は一時期不登校になった。その理由は以前に書いたノートでも記してあるので、ここでは余計なことで長くなるので割愛するとしよう。その不登校だった時期に、私の友達になってくれたのは市立図書館の司書さんだった。

私が本好きになったのはそのときから。
その司書さんは私が読めそうな本を薦めてくれて、図書館に所蔵するものだけではなく、本屋さんに売っている本についても「こんな内容の物語の本なんだよ」と教えてくれた。

そして、私にもう一度学校に行ってみようという強い気持ちにさせてくれたのも、その司書さんのおかげだった。その再登校した日の帰りに市立図書館に寄って、司書さんに「頑張って行ってきたよ」と伝えた。

そのときに「よくがんばりました💮」と褒めてくれて、司書さんが手作りした栞をご褒美に呉れた。それは赤い紅葉を押し花のように白い和紙に貼りつけたもので、オレンジ色のリボンが括りつけてあった。そのときの私にはそれがなんだか凄いもののように感じて、本当に貰って良いのか訊ねたら「私の手作りの栞だよ」と教えてくれて。

それ以来、私も毎年欠かさず秋になると、同じように綺麗な紅葉を見つけて栞を作るようになった。その栞を見るたびに、小学二年のときの司書さんのことを思い出す。物静かだけど、今でいう天然っぽさもあって色白の綺麗な人だった。私が小学五年のときに結婚されるとのことで辞めていかれるまで、ずっと仲良くしてもらった。

その思い出とともに、この紅葉を使った栞づくりはこれからもずっと習慣のように続いてゆくのだろう。もうそれが私の生き方の一部にさえなっているものだから。

#習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?