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inspire #3 / 菜道 -Saido-

昨今、「ヴィーガニズム」の考え方が広く周知されつつあるのを肌身で感じます。

所謂「ヴィーガン」とは、
肉や魚はもちろん、卵・乳製品を含めた動物性の食品を摂らず、ウールや革などの動物性の素材も身につけない生活のこと。

私はお肉大好きですが、
「健康面の向上」「自然環境の保全」などの側面(※諸説あり)もあるらしく、1つのライフスタイルとして興味深くもあります。

今回紹介する「菜道」は、ヴィーガンやベジタリアンが利用するレストラン情報サイト「Happycow(ハッピーカウ)」の「ベスト・ヴィーガンレストラン」部門で世界1位を獲得しているヴィーガン料理専門の和食レストラン

ヴィーガン料理を体験するのにこれ以上のお店はありません。




いざ、菜道へ

菜道へは自由が丘駅から徒歩5分。
住宅地付近の入り組む街道を進んだ先にあります。

入口


となりがガーデニングショップなこともあり、
奇しくも「菜道」の名にふさわしい、
青々しくエネルギッシュな空間に迎えられて入店。

店内



これヴィーガン料理、、、?

菜道のランチタイムは小さなコースメニューで提供されます。
その中で、メインとなる料理は選べる構成です。

ところで私は、手渡されたメニュー表を見るまで、ヴィーガン料理というものに勝手な想像を抱いておりました。

  • 緑黄色多め

  • アッサリとした味わい

  • 消化吸収が早そう

極端ですが、以上のような印象です。

しかし、「菜道」のメニューラインナップを観て、
その予想はいとも容易く覆されてしまいました。

「カツ重」の3文字を目にしたからです。

「自分は確かヴィーガン料理を体験しに来たはず」
そう思いながらおもむろに
私は「カツ重」を注文しました。



菜道の昼膳

お野菜まるごとスープ 

先付けの野菜スープ。
時期によって使用野菜は変わるみたいです。
この時いただいたのはカリフラワーの、甘く濃厚なスープ。
とろりと、それでいてふわりとした口当たりです。


庭園風サラダ

燻製スモークを纏うフォトジェニックなサラダ。

庭園の土を想わせる下部は、数種のお豆や雑穀。
上部の植物にあたる部分はブロッコリーやスプラウトで表現されています。


カツ重

今回のメイン料理。

ヴィーガン専門を疑いたくなるような。
見た目もまごうことなきカツ重です。

ちなみに肉料理に似せたヘルシー料理にありがちな「大豆ミート」は一切使用していないとのこと。

そして注目すべき味についてですが、
驚くべきことに、カツレツそのもの。

ザクザクに揚げられた衣とお肉の味わいを持つ何か(企業秘密だそうです)。
上にかけられた手製のソースにより確かにカツを食べていると言う感覚があります。

それでいて「単純にカツ重の味がする」といったものではなく、

雑穀米とそこに撒かれた海苔、ヴィーガンとして作られたカツによって、食感のテクスチャの変化や上品な味わいが生まれています。

通常にはない、新感覚のカツ重を堪能した気分です。



私にとって生まれて初めてのヴィーガン料理は、
恐らく一般的なヴィーガンとは一線を画すものだったように思います。

上述したようにヴィーガン料理は所謂、精進料理のように「食を楽しむ」よりも、「健康食」といった趣がどしても強いです。

しかし、「菜道」でいただいた料理は、ヘルシーであるにも関わらず、一品ごとにボリュームがあり食後は「食べた」という満足感を確かに感じることが出来ます。


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