SS【代行屋との再会】524文字
高校生の時、クラスメイトの雑用を百円で引き受ける男がいた。
宿題や買い物の代行。
それに復讐代行。ターゲットの物を隠したり悪い噂を流したりして嫌がらせをする。
そんな彼と十年ぶりに街で再会した。当時のぼくはいじめっ子だった。
彼との仲は可もなく不可もなくといった感じで、愛想のいい彼に気を良くしたぼくは、懐かしさも手伝って二人で飲みに出かけた。
彼は下戸らしく、帰りは車で家まで送ってくれるという。
彼は車に乗りこむと、水をたくさん飲んでおけば二日酔いが軽くなると言っ