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ぼくには実体が無い。 夢の中でのみ存在を認識される。 ぼくは不正アクセスを繰り返すハッカ…
私は始発の新幹線が発進する音で目が覚めた。 新幹線は私の目覚ましがわりだ。 早朝からサラ…
ぼくは恥ずかしながら最近になってヘルプマークを知りました。 ヘルプマークとは手助けや配慮…
十年ぶりだろうか。 ぼくは何度も登ったことのある険しい山へとやってきた。 目的は登頂では…
私のお父さんはイケメンです。 イケメンといっても顔がイケているのではありません。 ラーメ…
人は死んで五十日経つとあの世へ旅立ちます。 あの世は途方もなく広大な世界が積み重なってお…
ある夏の日の夜のことです。 私がそろそろ寝ようかと部屋の明かりを消すと、ちょうどお父さんが仕事を終えて帰ってきました。 社会の底辺を支えるのは大変そうです。 数時間後、私は物音で目が覚めました。 隣の部屋のお父さんは明日の支度をしているようです。 先日、今度の休みは一人で川キャンプを楽しむんだと言っていました。 すっかり目が冴えてしまった私は、お父さんが何を準備しているのか見に行きました。 「なあにそれ?」 「ああこれか、スキットルさ」 スキットルはウイスキ
「プルプルプルプル プルプルプルプル」 「はい」 「あ、前田さん?」 「いえ、うちは小林…
私には付き合って半年になる彼がいるけど、最近気になることがある。 彼には私の知らない裏の…
「あーーいい天気だ。今日は川の水が綺麗だな、ちょっと一休みしていくか」 お父さんはそう言…
中学最後の夏休みが終わり、憂鬱な授業が始まった。 みんなが夏休みの宿題を順番に提出してい…
先日、ぼくは電車でたまたま隣の席に座ったおじさんに変なほめられかたをした。 いや、ほめら…
独り身でみすぼらしい身なりの中年男が道端で商売をしている。 日の出と同時に近所の川べりに…
このシェルターに彼女と避難できたのは幸運だった。 ここが誰の家の地下室なのかなんて知らない。家の住人が戻らないところをみると、もう生きているとは思えない。 外には大国の研究所から逃げてきたという遺伝子操作によって作られた軍事用のモンスターの群れ。 軍事用ロボットも脅威だったが、異常なほどの俊敏さを兼ね備えた奴らはそれを超える恐怖だ。 中には知能が人並みのものまでいるという。 知能が低く身体能力も人間に近い奴らは、武器になる物をもてば対抗できるが、群れをなすことが多い