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散文

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#ショートショート

散文【歩みを止めるな】140字

霧で視界の悪い山道を手探りで進む時、ぼくは夢を見る。 限られた時間を無駄づかいしているの…

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僕が140字小説を作る時は、最初から文字数を意識して作ります。でも140文字に収まる事は稀で、少ない時で数文字、多い時で40文字ほど超えています。それを削って磨いて、140文字に収まるように仕上げていきます。削られ磨かれ、丸みを帯び、玉のようになった作品はよく転がりよく落ちます。

こし・いたお
5か月前
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大変お世話になりました

フォロワーの皆さま、本年も大変お世話になりました。 誰かにコメントするわけでもなく、たま…

こし・いたお
6か月前
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散文【パパのつよがり】169字

「いたたたたたた・・・ぐあぁぁぁ」 朝、目覚めると同時にふくらはぎがつりだした。なんとか…

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チャットGPT4が作る小説

以下の物語は、最初の5行をぼくが書き、その続きをチャットGPT4に200字以内で落ちもつけてと注…

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散文【鹿になれ】320字

リカオンの群れから身を守るため自ら崖のふちに立つ鹿によく似た草食動物たち。今にも滑り落ち…

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散文【赤いジャンパーの山男】1517文字

木々が赤や黄色に色づく季節。ぼくは社会に馴染めぬ自分に愛想を尽かし、険しい山へと足を踏み入れた。 駐車場に車をとめ、登山口から少し登ると下山してくる高齢男性が見えた。 ぼくと同じソロ登山者のようだ。 縦長形状で八十リットルはあろうかという大きな黒いリュックを背負い、鮮やかな赤色のジャンパーを着ている。下はカーキ色のデニム。 足下は土色の登山靴に真っ赤な靴ひもを結んでいる。 老人は少しだけ道が広がっている場所で山側に背を向け待ってくれている。 「こんにちは」と挨拶す

散文【勇気を忘れない】688文字

昭和六十年、冬。携帯電話が普及する前の時代。 当時小学生だったぼくの元へ送られてきた、送…

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散文【逃げ場所】421文字

最近は少しずつ仮想現実の世界が浸透し始めている。 中には現実社会より仮想社会に居る時間の…

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散文【先日みた夢】1105文字

未来では一家に一台は当たり前になる人型ロボット。 家事はもちろん、ちょっとした日曜大工く…

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散文【理想のコミュニティ】269文字

ぼくの思う理想のコミュニティ。それは散歩ついでに一杯ひっかけられる小さな居酒屋である。 …

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散文【栄養ドリンク】419文字

「残業おつかれさまです。これ、よかったらどうぞ」 そう言って彼が差し入れてくれたのは栄養…

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散文【おむすびの具】90文字

君とは疎遠になっていたね。 流行病で弱っていたぼくに、娘が買ってきてくれたおむすび屋の梅…

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散文【同じ空の下で】183文字

君が空を眺めるのが好きだったように、ぼくも空を眺めるのが好きなんだ。 空の色、風に乗って走る雲。 その先にあるであろう宇宙と、数えきれないほどの星たち。 気分の良い日にふと見上げた空も、現実から逃げるための旅で見たあの空も、ぼくにとってはあまりに大きな存在だ。 君が空を好きだと言った理由が、今なら少しだけ分かる気がする。 いつか再会しよう。 ぼくと、君と、この同じ空の下で。 終