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芸大卒生の読書録「接客ガチトレ」~お客様に自分を選んでもらう方法~

いまから何かものを売りたい、アルバイトなどで接客に悩んでいる。 そんな人におすすめするのが、この「接客ガチトレ」です。 オンラインでの商品販売とか営業に興味があり、「接客術」も学びたいと思っていたため、手に取りました。 最初は、「実店舗における接客術だとあまり身にならないかな」と思って読んでいたのですが、そんなことはありません。 この本は、物を売る時、 「店員からお客さまへどう働きかければよいか」 という方法だけではなく、 「どうすれば店員の接客術は向上するのか

    • 芸大卒生の読書録~「人生は28歳までに決まる」らしい~

      今回は「人生は28歳までに決まる~30代を楽しむためにやるべき24のこと~」を紹介します。 この本は、編集者として成功した長倉さんの自己啓発本です。 「今の自分から変わりたい」とか、「今の自分は理想とは何か違う」という生きづらさを抱える20代に向けた内容になっています。 自分を好きになれないのなら、好きになれる自分になろう 皆さんは自分のこと、好きですか? 私はどちらかというと嫌いです。 頑張れなかったり、ずるをしたり、騙されやすかったり、容姿が気に食わなかったり。 挙げ

      • クレバーな人間になりたい!~「思考停止という病」~

        今回は苫米地博士の「思考停止という病」を読んだのでシェアしたいと思います。 人と話すとき、「この人頭ええな~!」と思うこと、ありませんか? そんな人みたいになりたい!どうしたら頭は良くなるのか?という願いに答えてくれる本です。 それでは目次。 知識を得る上でどういう方法が正しいのか 本の内容を読んでも、その知識を吸収できる人とできない人がいますよね。 読んだ感想をパッと言える人に対して、私みたいに「なんかおもろかったよ」としか言えない人がいます。 両者に

        • 芸大卒生がおすすめする、現代芸術の入門書に最適な一冊

          現代芸術学んでみたいけど、どれ読んだらいいか分からないな…というそこのあなたへ 現代芸術なんて全く興味の無かった自分が、「これは面白いな」と思った入門書を教えます。 それがこちら 「めくるめく現代アート イラストで楽しむ世界の作家とキーワード」 (フィルムアート社出版)  まず、この本をぱらぱらと開いてみると分かりますが、絵や図がかなり豊富に掲載されています。  著名な現代アート作家とその作品が、豊富な図と平易な言葉で紹介されているのがこの本の特徴です。  こ

        芸大卒生の読書録「接客ガチトレ」~お客様に自分を選んでもらう方法~

        • 芸大卒生の読書録~「人生は28歳までに決まる」らしい~

        • クレバーな人間になりたい!~「思考停止という病」~

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          芸大卒生が考える「漆工芸品が売れない理由」・後編

           漆工芸が生きていくにはどうしたらよいか。  まずは、私が調べた中で現在行われている方策をざっと上げてみたい。 ・漆器のレンタル ・海外進出 ・金継ぎ講座 ・ユーチューブでの制作動画 ・子ども漆講座 etc…  これだけやっても、漆器は伸びない。  漆器を無くしたくないという思いを持った人々はいるのに、どうして? しっきって、なんだっけ  まず、漆器を愛する人に断っておきたいことがある。  一般人に「漆器」と言っても、まず「漆器」が何か知らない人の方が多い、というこ

          芸大卒生が考える「漆工芸品が売れない理由」・後編

          芸大卒生が考える「漆工芸品が売れない理由」・前編

          漆工芸品は、売れない。 私は漆を3年間学んでそう思った。 古臭いから?手間がかかるから?価値がないから? それともプロモーションが下手だからだろうか。 勿論そう言う面もあるだろう。 だが、本当の問題は「漆工芸品が人々の問題を解決できない」所にあると思う。 漆工芸品の根本的問題自分は芸大を卒業してから、工芸という分野を外側から眺めてきた。 芸術とはなんら関係の無い就職先で働いている。 そして完全にお客としての目線になった今、漆工芸品を買いたいとは思えない。 値段は相応だと思

          芸大卒生が考える「漆工芸品が売れない理由」・前編

          柚木沙弥郎の布教記事~京都で回顧展もあるよ~

             柚木沙弥郎は、今も生きる染織家として素晴らしい位置にいる。  90歳を超えてなお、制作を続け、日本だけではなく海外の人々からも称賛を受けるデザインを次々と作り出している。  事実、開催中の回顧展、「柚木沙弥郎 life・LIFE」も盛況であり、無印とのコラボ作品やコンセプトアートを務めた京都のホテルも開業間近だ。  現在は、「染織家」というより「老齢の芸術家」として、半ば祀り上げられている状態の柚木沙弥郎。  しかし私は、彼のつくるものは、誇大に消費され、表現を

          柚木沙弥郎の布教記事~京都で回顧展もあるよ~

          工芸はオワコンだろうか~芸大卒生が民藝を学びなおしながら10年前の自分に言いたいこと~

           あなたは今、工芸に興味を持っている。  和風総本家を見たりして、職人はすごい、日本の技術ってすごい。そんな感想を抱き、自分もこんなふうに物をつくる人間になりたいと思っていることだろう。  けれど、日本の工芸は、今や完全に廃れつつある。  それは現代人の生活が、昔とは別物になってしまったからだ。  工芸とは、日常で使うものが発展した芸術であり、美しいか否かの前に、〝用いること〟が前提としてある。  しかし、本来、生活に根差したものであるはずの工芸は、いまや「上

          工芸はオワコンだろうか~芸大卒生が民藝を学びなおしながら10年前の自分に言いたいこと~