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フランス人にとって”働く”とは【日本の就活から逃げたい大4の呟き】


フランスでのインターン初日。
時計が16時50分を示す。

(上司A)À demain! / また明日ね

と言い残して職場をさっそうと去るフランス人の上司。

(私)いやいや、まだ就業時間の10分前ですけど?!


「フランス人は仕事嫌い」
世界に流布するそんなフランス人のステレオタイプ。

今回は、そんなステレオタイプは本当なのか?
フランス人の仕事との向き合い方、平たく言えばワークライフバランスについて、私がフランス現地企業でインターンするなかで感じたことをつらつら書き綴ってみたいと思う。




フランスでインターンをすることになった経緯


まず、なぜフランスでインターンをしているのか軽く説明したいと思う。
留学開始前、文部科学省が企画する トビタテ!留学JAPAN に応募した私。(奨学金額が多かったから)

書類選考、東京での面接、グループディスカッション、、なんやかんや選考を通過し、奨学金を受給できることに。

しかし、一つここで問題が。大学生用トビタテ奨学金の受給には、
インターンやボランティアといった実践活動が必須条件となっているのだ。

そのため、私は選考通過後ようやく、インターンやボランティアとして受け入れてくれる実践活動先をインターネットで探し始めた。

ところが探しても探しても見つからない。それもそのはず、フランス語はもはや英語もカタコトの外国人ができる仕事など、ネット上にはほとんど載っていない。

フランス人の学生でさえ、アルバイトを見つけるのは難しいと言われている。外国人となればなおさらだ。

さらに、超の付くコネ社会と呼ばれるフランス。ネットの求人に応募したとて、返答が来る可能性はとてつもなく低い。

しかし、背に腹は代えられない。奨学金を受給できなければ、円安×インフレが加速する状況で、フランスで生きるのはなかなか厳しい。お金、大事!!(奨学金があっても結構ギリギリです(笑) ひたすら1ユーロの学食で節約する日々)

そんなこんなで片っ端から求人にアタックをかけた2023年夏。
バカンスの真っ最中ということも重なり、まったくリアクションが返ってこない!どうしよう!!!

徐々に渡仏日が迫り、追い詰められていた8月下旬。
ダメ元で送ったインスタのダイレクトメッセージにある企業から返信が。

インターンしたいの?いいわよ!来月からね!(適当訳)

噓でしょ。神が降りてきたんかと錯覚。え、オッケー?うそん、今まで誰も返事すら返してこなかったのに、急に一発オッケー?どういうこと??

何はともあれ、助かった!これで奨学金もらえるーーー!と一安心する私。

こういった経緯を経て、マルセイユという街でアップサイクルブランドを運営する服飾系の企業で晴れてインターンをすることに。

このときの私は、インターン先が見つかったことに小躍りするばかりで、後に現地で、たくさんのカルチャーショックを体験することになるとは思いもしていなかった。

次回、現地企業で実際に目の当たりにしたフランス人の働き方について、詳しく書き記したいと思う。

ではまた。À bien tôt!

フランス人は本当に仕事嫌い?

就業時間の概念

人生のプライオリティ

5週間のヴァカンス

多発するストライキ

生きるために働くのか、働くために生きるのか



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