見出し画像

地域の課題解決を仕事にする、一歩目をつくりました

IRODORIでは8月末からWantedlyにて、新たな仲間の募集をしています。

今年5月に創業したばかりで知名度もない会社にも関わらず、想像以上に反響があり、全ての募集を合わせてこれまで70名ほどの方々がエントリーをしてくださっています。

特にエントリーが多いのがこちらの募集です。

こんなにも「地域の課題解決を仕事にする」というテーマに関心が高い人たちが多いのかと驚きました。

数か月で40名ほどの方々とお話した気付きと、いま私たちが提供している、”スキルアップしながら地域の課題解決に挑戦できる仕組みづくり”について書きたいと思います。

地域に貢献したい、社会課題の解決に挑戦したい人たちが増えている

皆さんとお話をして、言葉の節々から感じるのは、地方には課題がたくさんあることを”知識としては”知っていること。そして、自分も貢献したいものの、関われていないということにもどかしさを感じているということです。

こうしたほうがいいのでは?というアイディアを持っているけれど、実践する機会が無い。地域の現場を知りたい。自分の経験を活かして貢献したい。そんな想いを共有してくださる方が多くいらっしゃいました。

また、今の仕事でも「本当はもっとこんな挑戦をしたい」という想いはあるけれど、それが実現できておらずくすぶっている方もかなり多いという印象です。

エントリーされた方々は20~30代が中心。多くが地方出身で首都圏在住の方でした。地元への想いも伺えて、こんなにも地方に関わりたい人が多いんだ、ということを改めて気付かされました。

特に印象的だったのが、女性たちの話です。

将来が不安で、退職を選択する女性たち

女性たちに多かったのが「スキルをつけて、時間も場所もとらわれずに働く」ことを望んでいる方です。

複数の方がこのような話をしてくれました。

大学進学を機に地元から東京に出てきた。大学を卒業して、企業に入って働いてみて数年。会社に所属しながら仕事にも打ち込みながら自分が望むライフプランが送れないのではないかと不安になり、「スキルをつけて時間も場所にもとらわれず働きたい」と、スキルアップするためにスクールに通っている。そして今、学んだスキルを活かせる副業を探している。将来的には、地元に帰っても(地方に移住しても)自分の力で働き続けられる状態にしたい。

女性たちが自分の将来のキャリアに不安を感じ、企業に頼らなくても自らスキルを身に付けて働き続けようとしている現状が見えてきました。

”挑戦できるフィールド”と”スキルアップの機会”の両方を提供することが必要

スキルアップしようと学んでいる方(未経験で新たな挑戦をする方も含めて)は実践経験を積むチャンスを得ることが難しい場合がほとんど。経験を積みながらも仕事相手として選ばれるための理由、選ばれ続けることもまた厳しい道のりです。

そういった方々にとって必要なのは「挑戦ができるフィールド」と「スキルアップの機会」の両方を継続的に提供することなのでは?ということを、多くの人たちと話をして確信しました。

IRODORIがビジョンに据えているのは「誰もが持っている自分にしかない色を活かした、多様な挑戦ができるまちをつくる」です。自社の採用はもちろん、自治体と共に誰もが挑戦できる仕組みづくりを行っていて、そのひとつとして取り組んでいる事業をご紹介します。

「移住先でデジタル人材になれるプログラム」を提供開始

私たちは「地域おこし協力隊制度を活用したデジタル人財育成プロジェクト」をはじめました。

地域おこし協力隊とは:都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。総務省が推進し、令和3年度で約6,000名の隊員が全国で活動していますが、令和8年度には10,000人に増員する目標を掲げており、地域おこし協力隊等の強化を図っています。

共に推進するのが、Adecco Groupでエンジニアが9,000名在籍し、未経験からデジタル人材育成をすることに圧倒的に強みを持つModis株式会社です。

▼プレスリリースがこちら

私たちは2019年から、地域をフィールドにしたエンジニア研修プログラム「地方創生VI」を推進してきました。そんな私たちの経験を詰め込んだ内容です。

地域活動をしながらデジタル教育を受ける

2017年から地域おこし協力隊の募集と、着任後の伴走支援を行ってきて、行政、地域住民、地域おこし協力隊の3者の連携が持続可能な取り組みを推進することの難しさを体感してきました。

地域側としても、地域のことを理解し、地域住民たちと信頼関係を築いている人がデジタルスキルを身に付けていたとしたら。地域が本当に良くなるように、地域の方々とその知識を使って貢献してくれる心強い存在になることでしょう。

一方で、エンジニアとして働いている女性たちも何人かエントリーしてくださっていて「人とのかかわりが欲しい」「私はエンジニアに向いていない」という理由で、会社を退職しようと思っているという話も耳にします。

スキルと活動の場所、人と人のつながり。自分にしかない価値を発見する。これらを実現できる環境をつくれるよう、着任した協力隊たちには伴走支援をしていきたいと思います。

北海道東神楽町にて募集開始!

そんな「地域おこし協力隊×デジタル人財育成プロジェクト」1事例目となる、北海道東神楽町の募集が公開しました!

ぜひ詳細は記事をご覧ください。

自分自身もスキルアップしながら東神楽町のことを知り、課題解決に挑戦したい方々を募集しています。移住を伴う挑戦は大きな決断かと思いますが、ご興味がある方は2泊3日のインターンシップも計画していますので、ぜひご応募のうえ現地にて体感してください。

地域に貢献したいという意志のある人たちが、自分にしかない価値発揮ができるように。地域の課題解決に想いを持って取り組めるデジタル人材が地域に増えて、よりよいまちづくりにつながりますように。

このプロジェクトを全国で実施していきたいです。ご興味がある自治体関係者の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

▼IRODORI関連事業