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支援者向け離乳食講座をやっている理由

みなさんこんばんは。
久しぶりのnoteの更新です。

ホームページでのブログでは保護者さん向けに書くことが多いので
こちらには子どもに関わるお仕事をされている方向けに記事を書いてみようと思います。



実は、離乳食の本を出すという夢に向けて走り出していました

実はこのnote。
始めたときは「いつか離乳食の本を作りたい」という思いで書き始めたものでした。(更新は最初の数回で終わっていますが。笑)

そしてその夢は、実はもう現実へ向かって走り出しており
実は、昨年10月に本の前段階となる冊子が完成しております。


実際の冊子

札幌feeling子育ての会様からの依頼で
冊子の構成と文章を書かせてもらっています。

そのほかに、赤ちゃん歯科の先生や管理栄養士さんへも執筆を依頼して
書いてもらったとってもとっても大切で愛情を込めた冊子。


離乳食の冊子の内容

冊子の内容は

離乳食の始まる前の準備から
始める時のサイン
ごっくん期・もぐもぐ期・かみかみ期の進め方
水分摂取の仕方
スプーンの選び方
かじりとり
手づかみ食べ
歯と食べ物の関係
初期から中期への移行時期のメニュー

など。

実際に私がお母さんたちと接していて
お母さんたちが困っている内容をピックアップして作りました。

そしてお母さんたちがわかりやすい言葉で書き
実際に手に取ってくれた義姉さんが読んでくれた時には
「私が疑問に思っていることの答えが全て載ってた」と
嬉しい言葉をいただきました。

他にもサロンにくるお母さんたちに大変喜ばれています。


この冊子で、支援者に向けて講座を開始した理由

この冊子を作ってから
この冊子は非常にわかりやすく良い内容のため支援者向けに講座をやろう!!と
札幌feeling子育ての会様から提案をいただき支援者向けの離乳食講座をおこなっています。

2024年6月現在で
6回の講座が終了しました。

なぜ支援者向けの講座を始めたかというと。

離乳食を支援している職種の方たちが
支援する立場なのに困っていたから。

支援する立場なのに
ちゃんとした知識がなく
自分の子育ての経験からアドバイスをしてたり
ネット上にあるような内容でしか支援ができないという声が多く届くようになったのです。

実際にサロンにくるお母さんたちから
離乳食の困りごとを相談してもどこでも解決できなかった。
イロドリに来て初めて根拠のあるアドバイスをもらえた。という声が多くあり
どうしてだろう?とずーっと思っていたのですが

支援している人も
困りながら支援しているから何のだということがわかりました。


実際に講座をしてみて

実際に講座をしてみると
支援している人たちが、離乳食について本当に何も知らない。ということを目の当たりにしています。

こちらの冊子を使っての講座は
「基本のキ」の部分で
支援者レベルからいうと
離乳食支援のさわりの部分なんです。

だけど、そのさわりの部分を講義しただけでみんな感動してくださるんです。
(感動してくださるのはとてもありがたく、励みになります^ ^)

みんな、よくわからないことが多い中
親子の力になりたいと頑張ってくれていたなーと。

みんな心細い中
親子のために頑張っていたよねって開催するたびに思います。

でもね、それだけ
離乳食支援の正しい知識って広まっていないということなんです。

親子の力になりたいと思っても
学べる場所が少ないということなんですよね。

これは業界の問題だなと感じます。


根拠を伝えられる支援者は強い

支援者向けの離乳食講座では
この冊子の内容について
なぜそうなるのか?ということを探求していきます。

なぜ、離乳食があるのか?
なぜ、ごっくん期・もぐもぐ期・かみかみ期と段階を踏むのか?
口の動きがなぜそうなるのか?
スプーンの選び方の根拠は何か?
などなど

この冊子に書かれていること全ての
それぞれの根拠を科学的に探求していきます。

今まで色々な支援者を見てきましたが
お母さんたちに言葉が届かない支援者の多くは
この「なぜ?」を科学的に説明できていないからなんですね。

うちの子の時はこうだった。
教科書にそうやって書いてあったから。
そうやって習ったから。
ネットにそうやって書いてあったから。

そういう言葉は使わないけれど
なぜを探求せずに丸暗記で頭に詰め込んだ知識というのは
言葉に根拠が乗らないので
お母さんたちはすぐに見抜いてしまうことが多いです。

すると
なんか信頼できない。
頭ごなし言われた。
そうやって言われても、大変だし。無理。
など

たとえ正しいことを言っていても
相手に響かずに終わってしまうことになる。

何ならお母さんたちは自分のしていることを否定された気持ちになって
意固地になってしまって
意見を聞いてもらいえないということが起こるのですね。

そうなってしまうと
せっかくの支援の時間が
支援者にとっても、親子にとっても無駄な時間になってしまう。

誰も得しないことが起こってきます。


さらに強いのは、根拠を親子に応用して伝えられること

そして根拠もその親子の生活の形に合っていない場合
正論の押し付けになってしまいます。

これをしている支援者も実は非常に多い。

正論なんだけど
その親子の背景を考えると難しいよねってことは多くあるんです。

そんな時に
親子の一日の流れや育児環境
マンパワーなどなど
日常生活を考えて

ポイントをどこに絞ってまず何をやるのか
どのような形にしたらできるのか
どのタイミングならできるのか
を一緒に考えて提案できる力があると

自分の支援が親子の本当の意味で役に立ててもらうことができます。

結局は人と人とのことなので
想像力を働かせて
相手に合わせた提案をする力があることが大切になるわけなんです。

知識や経験だけが多くても
ここが欠けているといつまで経っても
親子に響かずに上部だけの支援しかできないなんてことになります。

相手に響いて
ちゃんと受け取ってもらえる支援
みんなでできるようになるといいなっていつも思っています。


こちらの冊子を使った支援者向け離乳食講座
まだ次回は決まっていませんが
多分9月くらいに再度おこなう予定です。
情報はこちらに載せますので、情報解禁お待ちください。




冊子を使った支援者向けの離乳食講座の後に
ステップアップ編として
より詳しく実践で使える手技などもお伝えする講座はこちら



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