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本を読むほどバカになる?

書くために必要なことは、まずnoteを開けて、書きはじめることだ。と、だれかがいったか、わかりませんが、なにか習慣化する、ものごとをはじめるにはやりはじめると、その気になってきます。ということで今日も書いています。

昨日は山口周さんの「独学の技法」を読みはじめました。本だけじゃなく、山口さんのTwitterも勉強になるのでおすすめです。少ない文字の中にギュッと詰め込まれていて、考え抜かれているな・・・といつも感嘆します。

動画版はこちら👇

変化が激しい時代です。10年前にはスマホもなかった。SNSもこんなに流行するとは思わなかった。

人生100年時代、終身雇用はもうすでに崩壊しつつあります。つまり、自分の人生において何度か職場が変わる可能性はとても大きい。もしかすると、いまやっている仕事や職種はなくなるかもしれません。

そんな時に大事なのは「適応力」です。時代に適応して新しい仕事についたり、自分で価値をつくること。そして適応力をつけるために必要なのは、たくさんのものごとを知っている知識ではなく、それを活かせる人だと思います。自分の頭で柔軟に考えられる人。

そのために独学がかかせません。

パーソナルコンピューターという概念を世界で初めて提唱したアラン・ケイは、研究所時代に1冊の本を半年間、他に何もせず、ひたすら集中して何度も読み返したことで「コンピューターは計算機という枠を外れて、いずれはメディアに近いものになるだろう」という革命的なアイデアに行き着いたそうです。(ちなみにその本は「グーテンベルクの銀河系」)

僕がハッとしたのは「知識」をやみくもに詰め込んだって頭がよくなるわけじゃない、ということでした。自分の頭で考えられるようにするための材料にして応用が効く「知恵」にしなければ。

いま読んでいる「独学の技法」はそのような独学者のために書かれている本です。

本を読むほどバカになる?

僕の読書に対する考え方がまた変化しそうです。

このショーペンハウエルの言葉、胸に刺さりました。本もそうですが、記事や動画なんかもすべて、だれかが考えてたどり着いたアウトプットです。

その思考を追いかけることで頭がよくなった気がしますが、それってコピペしてるだけに過ぎないんですよね。

また別の意見をみると、今度はそちらをコピーしているだけであって、自分のものにはなっていません。これが罠だな、と思いました。

読むのもいいけど、それ以上に、読んで本当にそうか?自分はどう思うか?という問いをもって自分で考えるための材料にしないと、血肉になっていきません。

たくさん本を読んでて知識人になっても仕方がないということですね。それは物知りなだけで、応用が効かないからです。

抽象化してストックしておく

そこで、山口さんがおすすめしているのが、読んだものを抽象化してメモすることです。抽象化は「どんな時代、場所」でも通用する概念をぬきだすということです。

インプット:ロンドンオリンピックの開会式のメアリー・ポピンズのシーン
抽象化①:英国は良質なファンタジーを継続的に生み出す国
抽象化②:ファンタジーによってリアリティとのバランスが成立している
抽象化③:なにか極端なものがある場合、背景には真逆の極端なものがある
構造化:たとえば中国における孔子的思想と、その真逆の韓非子思想の両立

このようにインプットのままだけでは、何もならないですが、抽象化して構造化することで、自分のビジネスへ新しい気づきをもたらしてくれます。

考える時間をつくる

本を読む時間、メモする時間、それだけで勉強したつもりになってしまいますが、そこから洞察を得るところまで考えないと変わらないな、ということを感じました。情報はちまたに溢れているけど、これも制限しないと。

本を読んでセットで、それについて抽象化する、考える時間をつくって知的戦闘力を高めていきたいと思います。このnoteで変化していく様をだしていければ・・・





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