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雑草のカラスノエンドウでアブラムシ被害に対抗出来るのか?

こんにちはこんばんは。

最近は気温が下がる日もありますが、基本的には暖かくなってきていますね。
暖かくなると草も生えてくるわけですので、僕は今年も草の活用方法を考えていきます。
早速ですが、今回はカラスノエンドウとアブラムシの関係性について思ったことを書いていきます。

まず、現在僕の畑に生えている草

はじめに、今年も生い茂っていく草達ですが、現時点で僕の畑で確認できる草は以下の通り。

ハコベ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カラスノエンドウ(スズメノエンドウの可能性あり)、ヒメオドリコソウ、ナズナ、スギナ、ギシギシ、カタバミ、ナガミヒナゲシ、ドクダミ、ヒルガオ、イネ科全般(メヒシバ、オヒシバをはじめ名前を知らないものも)

まだ草の名前を知らないので全て断定的に言えないのですが、ざっとこんな感じです。

まだ春なのでオオイヌノフグリやホトケノザ、ハコベなど畑の状態を示す中では良い方と言われている草の群生率はある程度ありますが、これから夏にかけておそらくイネ科などに切り替わると予想。
今年の春はどこまで残せるかがカギになりそうです。
ただ、明らかに去年よりもそれらのどちらかと言えば良い方の草は増えている気がしています。

しかし、懸念点はヒルガオやドクダミなどの蔓を伸ばすタイプの草。あとナガミヒナゲシ(名指し)。
ヒルガオなどの蔓を伸ばすタイプは厄介に思えますが、生えているところは限定的なのでとりあえず様子見しています。また、良くも悪くも野菜作りへの影響力がどれだけあるか分かっていません。
ナガミヒナゲシに関して言えば、野菜を作っていく上で少し不安要素があり、僕は割と力を入れて除草しています。

カラスノエンドウとアブラムシ

さて、本題に入ります。
今回はカラスノエンドウとアブラムシについて。

カラスノエンドウと呼ばれる草はマメ科の雑草に括られており、その中でもピンクの花が特徴的で、割とポピュラーな方だと思われます。

カラスノエンドウ

野菜作りにおけるカラスノエンドウの特長は何と言っても根粒菌を有していること。枝豆などマメ科の根には大体BB弾のような小さな白い塊が付着していますが、それが根粒菌です。
この根粒菌は空気中の窒素を土の中で固定する役割を持っているので、土にすき込むことで肥料分となります。(すき込んだ場所に種まきや植え付けをする際には少し時間を空けたほうがいいかもしれません)

その他にも自然環境的な話で言えば、カラスノエンドウは少なからず虫と密接な関係を築いています。
まず、花を咲かせるのでミツバチなどの益虫が飛来する可能性が上がったりしますが、それは花を咲かせる草ではそこまで珍しい話でもないでしょう。
それよりもアブラムシを引き寄せる効果があると言われている部分のほうが興味を惹かれるのではないでしょうか?

この場合の引き寄せるという表現は畑に飛来するアブラムシが野菜に行くのを防ぐという意味合いです。

では、どうしてそんなことが言われているのか。

実のところ、野菜よりもカラスノエンドウに向かうとされている理由は、花外蜜腺と呼ばれるものが関係しているのだとか。
明確な優先順位があるかは不明ですが、この花外蜜腺でアブラムシを野菜ではなくカラスノエンドウに引き付けることである程度の防衛戦線を張ってくれているといった感じのようです。


では、実際どうなのか

では、そんなカラスノエンドウとアブラムシの関係性ですが、実際どうなるのか観察していました。

今回は畝の都合と草の生え方が噛み合い、カラスノエンドウが近くで群生している畝とそうではない畝がありまして、そこにスナップエンドウの春の直播実験をしていました。

まず、近くでカラスノエンドウが群生していない畝ではアブラムシが順当に居ました。ただ、想像するほど大量にはいませんでした。

肝心なカラスノエンドウが近くで群生する畝を見ると、確かに群生していない畝同様にアブラムシは確認できました。ただ、圧倒的に数は少ないです。カラスノエンドウにはびっしり付いているものの、エンドウにはぽつぽつと居る程度。

中にはエンドウの横にアブラムシが大量に付いたカラスノエンドウが垂れ下がっているところもありましたが、そのエンドウに付いていたアブラムシは本当にごく僅かでした。

過去の経験上、エンドウではないですがインゲンなどにはびっしり付いていたこともあるので、それらに比べると今年の被害は最小限に抑えられているような気持ちはあります。凄く不思議。

まとめ

カラスノエンドウとアブラムシ

今回はたまたまそういった畝が用意できたので観察していましたが、現状「カラスノエンドウにアブラムシがたくさん来てるから野菜にもアブラムシが大量に付いてしまう……」という感じではありませんでした。

また、ネットの記事などでも見ましたが、カラスノエンドウが群生しているおかげか地味に益虫とされるテントウムシの幼虫を見る機会も多いような気がします。
このテントウムシが増えアブラムシを食す事でアブラムシ対策にもなると言われていますが、一度に食す量にも限りがあるらしいので僕はそこには期待を大にはしていません。
また、アブラムシも種類があると思うので一概にまだ何とも言えない部分はあります。
しかし、こういう自然環境のことについて素人ですが、生態系と呼ばれるものが変わっているような気はしています。

(余談として、アブラムシの発生原因自体に過剰な肥料分などが関係しているとも言われており、それも並行して考えています。たまたまなのか今回被害が抑えられていた畝のエンドウは去年からの不耕起畝で、施肥量もかなり少ないのでそれもほんの少しは関係しているのかも。)

それでは、また。




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